風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第183段

七夕祭り(販売編)

 七夕祭りが始まり、見物客が店の前を行き来する。

 「エスペリメンタ」と声をかけ、試食してもらう。

 「あら!おいしいわ。」

 試食してもらい、買ってもらう。

 楽しいものです。

 土曜日、日曜日の朝、10時から夕7七時までの出店であった。

 だんだんと順調に売れて行く物、売れない物が区別された。

 寿司弁当、助六寿司、カスタードクリームの鯛焼は、土曜日も日曜日も3時半から4時の間で完売であった。

 あんこの鯛焼は、売れてはいたが、売れ行きは伸びなかった。

 2日を終えて、300匹の内、12匹は売れ残ってしまった。

 サルガドス、カスタードプリンは、土曜日に全く売れなかったので、日曜日は、半額で売り、完売となった。

 ウグイスモチは、販売予定であったが、作り込みの工数がなく、販売出来なかった。

 

 売れ行き状況を分析してみると、値段は少々高くても、お祭りでは売れるということがわかった。

 売値の設定は、バザールの売値より鯛焼は15%ほど高く設定した。

 それでも、売れていった。

 ただ、あんこの鯛焼への課題が残った。

 バザールの時には、クリームの鯛焼が欲しかったお客さんがクリームの鯛焼が売り切れても、仕方なくあんこの鯛焼を買ってくれていた。

 だから、今回は、あんこの比率をクリームと同じ数に設定した。

 甘かった。

 鯛焼に興味を抱いたお客で、クリームを食べてみたいと思っていたお客が、あんこでは買ってくれないのである。

 「あんこならいらないよ。」

 このことについての私の分析は、バザールは、日系人のお客が多く、あんこに馴れている。

 ところが、ここ、サントアンドレの七夕祭りは、日系人が主催しているが、お客の大半は日系人でない人であった。

 あんこに馴れていないのではないかと思った。

 このサントアンドレの七夕祭りには、あんこの比率を考えなくてはならない。

 

 弁当、鯛焼の完売時刻を考えると、まだまだ生産比率の甘さが見える。

 販売進捗状況のデータはとってある。

 来年は、今年より、もっと緻密な比率になるように調整しよう。

 

 さて、「ピリカラ 六歌仙」の逆襲であるが・・・。

 販売出来た個数は、2日間で30個であった。

 先のバザールでは3個しか売れなかったことに比べると、販売個数は伸びた。

 手をたたき、嬉しさを表現したい。

 甘みを増したこととか、企業秘密の「愛情たっぷり」を入れたことであると信じたい。

 個数は少ないが、コツコツとファンを作っていこうではないか・・・。

 Qすけ、こんすけ、ジンタ、ホッペ、ニガムシ、セロリンよ!

 良く頑張ってくれた。

 ありがとう。

 売上は、今迄の最高を記録した。

 生産開始前に約束した通りに、売上をお母さん、テテ、ミドリ、伯の4人に平等に分けた。

 私の取り分はない。

 こうして、母親、兄弟が一緒になって頑張り、成果を上げた。

 それが、嬉しい。

       夜なべして 母と子らの シンフォニー

                愛情いっぱい 客の笑顔に

0コメント

  • 1000 / 1000