風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第178段
ボランティアに参加した
今日は、土曜日。
お母さんと伯と3人で買物をする日である。
先週の土曜日は、ブラジルがベスト8進出をかけた試合があった日で、スーパーマーケットの従業員は、ブラジルのユニフォームに似せた黄色と緑色のティーシャツを着て、顔を黄色と緑色に塗り、頬にはハートのマークであったが、今週は、昨日、ブラジルの試合があり、今日は試合がない。
いつもの格好で、仕事をしていた。
コスチュームを変えるのは、ブラジルが試合をする日だけのようであった。
きっと、ブラジルが優勝しても、優勝バーゲンセールなんて、やる雰囲気ではない。
ましてや、ブラジルが優勝を逃した時の、残念バーゲンセールもないようだ。
もう少し、客にサービスしてちょうだい!
さて、話を昨日に移します。
昨日、金曜日には、ブラジルの試合があった。
また、フェスティバル ド ジャパンがこの日から3日間開催されている。
日系の方達は、このフェスティバルを「日本祭」と呼んでみえるようだ。
私と伯は、愛知県人会の会館で、朝9時からボランティアで、日本祭に販売する稲荷ずしを作るお手伝いをした。
愛知県人会が販売するのは、「名古屋名物の串カツ」、「豊川名物の稲荷ずし」そして、「西尾名物の抹茶アイス」の3種類である。
昨年のこのフェスティバルの紹介で、私は、「販売する食べ物は、その県毎の名物ではなく、日本の食べ物を紹介しているようだ。」と書いたが、そうではなく、やはり、その県毎の名物を売ろうとしてみえるようだ。
愛知県人会の会館にお手伝いにみえたのは、私の年と同じくらいの女性が12名であった。
男は、私1人であった。
最高齢は、88歳になられるおばあちゃまであった。
私は、ニンジンやゴボウを切ったりした。
男手が私1人ということで、大きな鍋や釜を移動させる仕事や、作業テーブルや椅子を運び、作業場の設営を手伝った。
午後になると、稲荷ずしのシャリや具(五目いなり)が出来上がり、油揚げに具を詰める作業の手伝いをした。
「あら!油揚げが破けてしまったわ。食べてしまいましょう・」
「やだ、〇〇さん、稲荷ずしを食べたいから、わざとやぶいて・・・。」などと、和気あいあいのうちに作業を済ませた。
愛知県人会に入り、初めて会員の方達との作業、そして会話。
会話は、私には、日本語で話をして戴き、楽しくお手伝いすることが出来た。
特筆することが1つ。
参加者の中の最高齢の88歳になられるおばあちゃまは、長距離走の世界チャンピオンで、トロフィーやメダルが、730個もあり、そのトロフィーやメダルの写真を見せていただいた。
初めは、マラソンという言葉が出ていたが、10キロ走や5キロ走での事のようであった。
おばあちゃまがこの競技を始められたのは、67歳になられてからとのことで、素晴らしい生き方と感銘した。
私は、今、68歳になりました。
私も、草とりで頑張っています。
私個人といたしましては、「草取り継続記録」は「個人だけ的環境では世界記録」と思っておこう。
午後2時にお手伝いが終わり、愛知県人会の会館を出た。
リベルダージの地下鉄の駅前の一棟の高層アパートのベランダの全てに、1枚ずつ、綺麗にブラジルの国旗が飾られていた。
ブラジルの試合は、5時のキックオッフであるので、今日もまた、殆どの企業が半ドンの様であった。
2時を少し回っていたが、すでに、リベルダージの商店はシャッターを下ろしているところがあった。
気温は、30℃を超していた。
おてんとうさんも、ブラジルの試合があるので、試合ごとに、だんだん熱く燃えてきているようだ
地下鉄は、何時もより混雑していたが、すぐに乗ることが出来た。
アルメニアからバスに乗り、家まで帰る。
バスの乗客の中には、ブラジルの国旗の描かれた山高帽を冠っている青年や、ブラジルのユニフォーム姿でいるのが、目に入ってくる。
そして、問題の高速道路にバスが進入した。
渋滞であった。
サンパウロからグラルーリョスの街までの高速道路では、バスはのろのろ運転で、なかなか進むことが出来ない。
朝、家を出る時に、心配していたことが起きてしまった。
バスでは座ることが出来たが、太陽が直接当たる側に座っているので、のろのろ運転なので、暑さがこたえた。
それでも、グラルーリョスを過ぎてからは、交通量が減り、バスは快調に走った。
自宅時間は、何時もより、1時間多くかかった。
4時半の帰宅であり、5時からのキックオッフに間に合った。
試合開始前の花火は、前回に比べ、一段と多くなってきていた。
花火は、試合前と、ブラジルがゴールを決めた時と、最後の勝利の雄叫びの3ヶ所で点火される。
ゆっくりと、テレビ観戦することが出来た。
ブラジルの試合を見るのが、5試合目となり、ブラジルの選手の特徴などが判ってきた。
背番号が4番のダビド ルイス。
私は、この選手が良いと思いながら、テレビ観戦をしている。
この5戦目にして、フリーキックからゴールを決めた。
この選手の動きを見ていると、動きが華麗であると思う。
紳士のスポーツであるフッチボールのお手本ではなかろうか。
激しいぶつかりあいも結構だが、美しいタックルをみると、「さすが」と思う。
この選手の心には、きっと、スポーツマン精神がいっぱい詰まっていると思いながら、観戦している。
稲荷ずし 油揚げ破れ さあ食べよ
これぞ私の 特技の1つ
※今日、日本祭に出かける予定であったが、連日、忙しいことが続き、伯が疲れてきているので、取り止めることにした。
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