風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第176段

ピリカラ漬、その後

 ワールドカップ、今日、またブラジルはPK戦をものにし、勝利した。

 土曜日の朝は、私の運転で、伯とお母さんと3人で、スーパーに買物に出掛ける。

 今日のスーパーは、店員がブラジルのユニフォームに似せて作った黄色と緑色のティーシャツを着て、顔には黄色と緑色の染料を塗り、ハート型の模様が頬に描かれていた。

 ブラジルが優勝したら、記念セールで、安売りが始まるのだろうか?

 期待している。

 そして、ブラジルが勝利を勝ち取った途端に、街中のあちらこちらで、勝利の雄叫びである花火の音が聞こえた。

 花火の数が、だんだん多くなってきている。

 ところで、今日と明日は、前段でサントアンドレの七夕で、露店を出す予定と書いたが、情報が間違っていて、ワールドカップが終わってからの日程ということが、1週間前に知らされた。

 サントアンドレの七夕は、昨年、初めて露店を出した祭りである。

 昨年は、弁当やサルガドスを売って、完売することが出来た。

 今年は、鯛焼、ピリカラ漬を加える予定である。

 鯛焼は、クリームとあんこを具にしていて、今までと変わりない物を売る予定である。

 揚げ鯛焼をトライしてみたが、まだ、うまくいかない。

 アッ!言ってしまった!

 揚げ鯛焼をトライしていることは、企業秘密であったのに・・・。

 ピリカラ漬は、前のバザールで、3個しか売れずに、福神漬の前に完敗であった。

 今後どのように展開させていくのかを、伯と話をした。

 そもそも、福神漬の名前の由来は、「七福神」であり、福神漬の具には、沢山の野菜が入っている。

 笑話では済まされないが、ピリカラ漬は、キュウリのQすけが1人で頑張っている。

 7人対1人で、Qすけは「助けて欲しい。」と言っているのではなかろうか?

 さらば、仲間を作ってやろうという話になった。

 先ず初めにトライをしたのが、キュウリの「Qすけ」に、大根の「コンすけ」を仲間にし、もう1人、ニンジンの「ジンタ」を加えて、「ピリカラ 3兄弟」にした。

 なかなかのものであった。

 伯と再び、検討に入った。

 これで、福神漬に向かっていけるか?

 いや、まだだ。

 今度は、「ピリカラ 3兄弟」に、リンゴの「ホッペ」と、ピーマンの「ニガムシ」を加えて「ピリカラ 五レンジャー」にして、またトライをした。

 後は、企業秘密の「秘密行動部隊」と「私と伯の沢山の愛情」が入っている。

 これなら、福神漬に立ち向かうことができるであろう。

 そして、キャッチフレーズを「AMIGO DO  ARROZ 」と決めた。

 「御飯の友達」と言う意味である。

 鯉のぼりが威勢よく泳ぐ七夕祭に、鯛焼君も元気で泳ぎ、「ピリカラ 5レンジャー」も和太鼓に合わせ、勇敢にその刀さばきを見せて欲しい。

 

          7人の 神と競うも 神頼み

                 神よ神様 Qすけ助けて

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