風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第167段

秋の空

 午前7時半、草取り開始である。

 グラリューリョスの近頃の気候は、朝霧に始まる。

 だんだんと明けゆくにつれて、朝霧が消えて行く。

 今日の朝もその通りであった。

 空は、乳白色一色であった。

 今日は、気温が低く、雨になると思われる空模様であった。

 陽が昇るにつれて空の雲は、朝霧と同じように、乳白色の雲が消えていった。

 雲は流れていくのでなく、乳白色がその場で透明に変わっていく。

 そして、雲一つない秋晴れに変わった。

 透きとおった、爽やかな風が庭に流れた。

 素晴らしい日になった。

 しかし、雨が欲しい。

 水不足を解消できるような雨になって欲しい。

 グラルーリョスの水源に雨は降っているのだろうか?

爽やかな秋の空と風、最高である。

 しかし、雨が欲しい。

 複雑な心境である。

 午後5時、雷鳴はなかったが、やさしい雨が降り始め、30分ほど降り、また、止んでしまった。

 「#$%&!と秋の空」

 もともとは、「男心と・・・。」であった。

 いつの間にか、「女心と・・・。」に変わったようだ。

 それも、「秋の空」のように、何時かまた変わり、今度は、「人の心と・・・。」に変わってしまいそうだ。

 そして、街中に目をやると、「ストライキ」で、バスが動かない。

 賃上げ要求であるようだ。

 コンフェデレーションカップの時にも、あちこちでデモが起き、バスなどを焼いたりした。

 もうすぐワールドカップである。

 なにか、キナ臭い。

 

 私は、今度のストライキやデモの様子を書かないことにした。

 何が何なのか?良く判らない。

 報道される事を見るだけにする。

 幾つかのメディアを通じて、報道されることが真実であろう。

 私も、それを見守ろうと思う。

ストライキも早く終わって欲しい。

「ストライキと秋の空」にならないものか。

今日は雨 と思い見上げる 秋の空

           雲は消えゆき 高き空見ゆ

  

 

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