風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第162段

草取り再開

 日本はゴールデンウイークが終わり、東京では、震度五弱の地震があったり、例年通りに高速道路の渋滞は恒例行事のようだ。

 私の方も、伯の草取り開始の許可が出て、「デング熱休暇」が終わった。

 気温が下がり、私の部屋の温度計が20℃を切る時があり、蚊の発生が少なくなったようだ。

 伯の従兄弟の息子さんや、伯の友達のお姉さんがマラリアに感染した。

 少ない知人の中で、2名が蚊に刺され、デング熱に感染したということは、サンパウロでも結構沢山の人が感染したのかも知れない。

 草取りは、腰にぶら下げる蚊取り線香入れはやめて、顔に蚊よけのスプレーを吹きかけるだけで作業をするようにした。

 庭には、まだ蚊が舞い舞いしている。

 蚊は、1年中舞い舞いしているようだ。

 刺されないように気を付けながらの草取りである。

 少しの間、草取りをしていなかったが、秋になり、雑草の動きが緩やかになり、夏に比べて成長が遅くなっている。

 幾度も草取り追試をして来た場所には、黒玉、白玉、黒玉インベーダーの姿が無くなってきている。

 秋になり、土中で姿を隠したままにしているのかもしれない。

 けれども、ブラジルの植物の多くは、1年という周期で成長の節目を作っているのでなく、種がこぼれるとすぐに発芽しているようだ。

 球根類も、同じような発芽である。

 これは、春から夏にかけての事だけかも知れない。

 とにかく、「掘り起こし作戦」と「追試作戦」で、雑草達は漸近線を描くように少なくなってきた。

 草取りをする場所は、庭の中央に近づいてきた。

 中央の50坪ほどの場所には、野芝がはびこっている。

 これも、「掘り起こし作戦」と「追試作戦」で、だんだんと減らしていこうと思う。

 きっと、減っていくはずだ。

 

 この頃の草取りは、以前のように気張って草を取るのでなく、ゆったりと1本、1本掘り起こしていくように、気持が変わっている。

 焦ってもだめ。

 そして、草取りをしながら、バザールへの出店の事を思うようになった。

 草取りの時間は、減ってくるであろうが、気長にやっていこう。

 

 中央に ぎっしり生えるは 野芝群

                また掘起し 追試重ねん

    

 ※5月になって、1通の「年賀状」が届いた。

  中学の同級生の守正君からの年賀状である。

  どこで遅れたのか、日本からブラジルに届き、また、日本に送り返されたようだ。

  ブラジルから日本に送り返された時に、送り返された理由が明記されていないらしく、2014年4月20日のスタンプが日本で打たれて、英文で送り返す理由が書かれ、再度ブラジルに送られてきたようだ。

 守正君は、昨年の夏に体調を崩し、毎年参加していた同年会の夏の一拍旅行を欠席したという情報があったので、昨夏、「早く良くなれ!」と手紙を書いた。

 年賀状には、良くなり健康でいると書かれてあり、素直に「良かった。」と思った。

 お互いに、元気で・・・。

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