風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第157段
あのおばちゃんを見習おう
伯と食事をする時の話題が増えてきた。
それだけ、2人でやっていくことが増えてきたのだ。
出店の事、美容師の事、日本に1ヶ月ほど戻る計画、それに、庭の事など。
その中で出店のことは、お互いに意見を出し合いながら、今からどのように展開していくかを決めて行こうと思っている。
鯛焼は、日持ちが短く、売れ残ったら販売することができない。
これは、リベルダージの祭では完売できたが、他で出店した2つのバザールでは、完売することはできなかった。
売れ残りを売子やバザールの事務所の方に宣伝として配って食べてもらった。
それはそれとして、鯛焼を知ってもらうための行動で、その効果が、何処かでではじめることを期待している。
しかし、完売することが目標である。
出店した日は、鯛焼の販売状況の進捗表を付けながらの販売である。
販売状況のデータを取り、これからの参考にしようとしている。
次は、五月四日に開かれるバザールに出店の予定である。
販売進捗状況のデータを参考に、売上の最大値をめざし、しかも、完売を目標とし、計画している。
伯と話している中で、バザールに出店し、私と伯が同じ事を感じた事があった。
サンミゲルでの出店で、私達の店の斜め向かい側の店で、50歳くらいのおばちゃんが1人で色々な食べ物を販売していた。
巻きずし、漬け物、ちくわ、さつま揚げ、煮魚、甘納豆など沢山の種類の食べ物であった。
私たちの売場は、1メートルの幅であったが、おばちゃんは、1人で倍の2メートルの幅の場所を借りての販売で、テーブルの上には、沢山の食べ物が山積みされていた。
私たちのテーブルには、客が余り寄らずに、
「エスペリメンタ」と試食をして貰うに声をかけ、買ってもらうような状態だった。
しかし、おばちゃんのテーブルは、通る人の殆どの人が立ち止まり、買物をしていた。
後でわかったことであるが、おばちゃんは、ここのバザールではベテランで、入ってくる客は、おばちゃんを良く知っているという、名物おばちゃんであった。
3時頃には、殆ど客がいなくなり、おばちゃんは、売れ残った煮魚などの日持ちしない食べ物だけをテーブルに残し、他は、バッグの中に仕舞いはじめた。
巻きずしは、完売の様子で、テーブルの上にはなかった。
伯と2人で話していて、私たちは、鯛焼だけの販売である。
おばちゃんを参考にしようではないか・・・。
伯と私の意見は、同じであった。
鯛焼をおろそかにしようとは思わない。
鯛焼は、これからも「有名になる」ように、策をねっていこうと思う。
それに加えて、他の食品の販売を考えようではないか・・・。
1品ずつ、商品にするようにトライをしていこう・・・。
完売しなくても、持って帰っても支障の無い物で、何か「珍しい」食べ物がないか、考え始めている。
こんなことで、トライを始めた。
伯が、美容師学校、絵画教室で忙しく、また、「デング熱騒動」で草取りを中断していて、手持無沙汰の私がトライを始めた。
インターネットで、「キュウリのQちゃん」のレシピをプリントアウトさせ、キュウリを3本(ブラジルのキュウリは大きい)使って作ってみた。
レシピには、「ナンプラー」を使うとあったが、ブラジルには「ナンプラー」がないようだったので、その代わりに「ごま油」をつかった。
一日経ち、夕食時に試食した。
「うまかった #$%&!」
この爺さんは、何を食べても旨いという人である。
けれども、大きさ、食感などに問題が残った。
昨日、リベルダージで、日本から輸入しているキュウリの漬け物を買って帰った。
食べてみると、全く味が違う。
何が入れてあるのか、漬けものの袋に書いてある表を伯に日本語に訳してもらった。
私がインターネットから拾ったレシピにあった材料とは、結構かけ離れていた。
ブラジルには無い物も入っているようであった。
それはそれで良い。
袋に書いてあった材料表をアレンジし、またトライをしてみようではないか・・・。
伯との話の中で、やってみようと思うことが他にもある。
鯛焼と同様に、1つずつ、完成させようと思う。
にこやかな表情で商売をしていた、あのおばちゃんを見習って・・・。
販売の ラインナップを 作るのに
キュウリのQちゃん 先ずはお出まし
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