風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第144段
やっとの思いの免許証
免許証を取るために、私の日本の免許証の翻訳、それに、「ブラジルで免許証を取りたい。」という申請書を、警察で作成し始めてから、半年が経った。
そして運よく、実技試験に合格させてもらった。
それは、1月31日、私のおふくろの命日であった。
それから今日まで50日ほどが経過した。
今、伯は、月曜日ごとに、リベルダージにある絵画教室に通っている。
絵画教室を終えてから、リベルダージにある、私が実技講習を受けた自動車学校に行き、私の免許所が出来たかを聞いてもらっていた。
自動車学校は、毎度、「デトラン(交通局)に問い合わせ、電話で連絡する。」との返辞で、発行されたとの電話連絡はなく、日は経っていた。
昨日(3月19日)、自動車学校から、発行されたとの電話連絡があったのだ。
余りにも発行が遅いので、「まだポルトガル語の試験が受けてない。」とか、言ってくるのではと、心配をしていた。
今日、伯と2人で免許証を貰いにリベルダージに行って来た。
待ちに待った免許証であった。
私たちが自動車学校に着いた時に、実技の講習をしてくれた教官が、自動車学校の前の歩道で暇そうにタバコを吸いながら、椅子に腰かけていた。
伯が、「免許証を貰いに来た。」といったら、握手どころか、私にハグして「&%$#*+?%$#!。」
きっと、「おめでとう。」と言ったのであろう。
かくて、半年の、ほんとうに永きにわたった自動車運転免許証収得のドラマは、一件落着と相、成った。
帰宅し、嬉しさの中で発行された免許証をしっかりと見た。
名前、「MITSUHARU SUZUKI」
生年月日。
免許証番号。
CPUの個人番号。
そして、私の実父、実母の名前。
間違いはない。
写真がプリントされている。
少しくたばった、よれよれになりかけの爺さんの写真である。
でも、草取りや、鯛焼を焼くには、まだまだ、活躍出来そうな面構えをしている。
いい顔した爺さんではないか!。
免許証は、日本の免許証の2倍の大きさで、2つ折りになっていて、2つ折りにすると、日本の免許証と同じ大きさになる。
免許所の素材は、2つ折りが出来る薄いビニール製である。
発行日は、2014年2月8日となっている。
有効期限は、2016年12月6日となっている。
どうして、この日が有効期限末日なのかと考えるよりも、この有効期限の末日をメモしておこう。
忘れずに・・・。
ここは、ブラジルです。
安全に 安全しかない 安全に
安全しかない 安全運転
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