風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第137段

遅れて届いたプレゼント

 私の娘は、ニューヨークに住んでいる。

 小学校1年生の男の子、幼稚園の女の子の2人の母である。

 私の孫であるその2人から、郵便が届いた。

 嬉しい気持に包まれて、封を切った。

 娘からの手紙、微笑ましい家族の写真。

 それから、2人の孫からのプレゼントが入っていた。

 「クリスマス おめでとう」

 「えっ!クリスマス?」

 もう、2月も終わりになる時に・・・?

 娘の手紙も、クリスマスの前に書かれた文章であった。

 私は、「へんだなあ・・・。」と思いつつ、封筒の切手の日付を確認した。

 「DEC 19  2013」とあった。

 「AIR MAIL」と書かれてあった。

 「どうして!」

 投函してから、2ヶ月以上も経っていた。

 

 ここは、ブラジルです・・・。

 日本の郵便配達は、大体、バイクで配達しているようだが、マチダ家に届けられる郵便物は、いつも、配達員が徒歩で配達している。

 徒歩で配達しているから、遅れたのだ!

 ・・・そんなわけない。

 航空便が、船便便に紛れこんだのか?

 もし、まぎれこんでしまったのなら、アメリカもたいしたことないなあ・・・。

 でも、2か所にAIR MAILの記載がある。

 ブラジルの集配センターのような処で、袋が1つ、ポツンと2ヶ月の間、置かれていたのか?

 

 ここは、ブラジルですが、とりあえず、ビックリしておこう。

 孫達の選んでくれたプレゼントは、アメリカンフットボールのプロチームの名前が入り、ヘルメットギアー(というのか?)の絵の描かれたボールペンであった。

 ・・・?

 万年筆かシャープペンシルかも知れない。

 もったいなくて、梱包を取ることができないので、何であるか、わからないのである。

 きっと、小さな2人が、ペチャクチャ話しながら、あれやこれや捜してくれたのであろう。

 「可愛い2人よ、ありがとう!」

 

 「今度、このペンで手紙を書くよ。」

 私のコンピューターの画面では、日本で一緒に遊んだ時の写真が、今でも繰り返し、繰り返し出て来ては元気で遊んでいる。

 そして、もう1人、仕事でデトロイトに赴任した私の息子の1人娘(まだ、保育園にもいっていない)も一緒に、私のコンピューターで遊んでいる。

 毎日、毎日、孫と遊ぶことができる。

 私の1日の始まりは、この3人の孫達と遊ぶことから始まっている。

       送り来る 写真を見るたび 成長が

         いつも頑張れ 爺の天使よ

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