風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第130段

猛暑

 朝、5時半、起床である。

 まだ、暗い。

 庭に下り、空を見上げる。

 東の空に、白く輝く星1つ。

 「明けの明星、金星」であろう。

 風は無く、樹の葉は揺れることなく、まだおやすみである。

 腰をかけ、庭に目をやると、四つ葉のクローバーが、葉を閉じて、こちらもまだ、おやすみである。

 葉を閉じた四つ葉のクローバーは、可憐に見える。

 風はないが、涼気があたりを包み、心地よい。

 時折、飛行機の風を切って飛ぶ音が聞こえるだけである。

 海抜800メートル、グラルーリョスの夏の朝は、日本の高原の夏の様子に似ている。

 朝の草取りは、快適である。

 ところが、太陽が昇ると、10時頃からは、どんどんと気温が上がっていく。

 38℃を超え、40℃近くまで上がる。

 私の部屋の湿度計は30%~40%の湿度をさしている。

 乾燥している。

 風があれば、汗はすぐに乾いてしまうが、風がない。

 汗かきの私は、やはり、ブラジルでも汗かきでいなくてはならないようだ。

 午後の草取りを、伯が「やめた方がよい。」と忠告したので、取り止めにした。

 「バスのスリ」、「食中毒」と伯の忠告を聞き入れずに、災難に遇っているので、今度は素直に言葉に従った。

 午後5時を過ぎても、気温は35℃を切らなかった。

 ブラジルは、雨が降ると連日、雨になり、雨が降らなくなると、さっぱり降らない。

 リオデジャネイロは気温が50℃を越したとの報道。

 また、雨は、12日ごろまでは降らないと、TVでは報道している。

 TVの野郎、ぶっ壊してやろうか・・・。

 12月の終わりから、毎日降っていた「夕立もどき」が恋しい。

     見上げれば 一色(ひといろ)の碧(あお) 天空は

               太陽のみぞ 遊び場なるや 

 

 ※鯛焼は、3回目のトライをした。

  課題は、焼きムラをなくすこと。

  「タイマー」を使って焼き具合の善し悪しを探り、1回の焼き時間を決めることが出来た。

0コメント

  • 1000 / 1000