風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第107段

四つ葉のクローバー

 今日1日は、気温がどんどん上がり、35℃を超えた。

 草取りは、1日、順調にやり終えた。

 今は夕暮れ時6六時を回っている。

 夏時間で、1時間早めてあるので、まだ、屋外は明るい。

 風は、庭木を強く揺さぶり始めている。

 こんな時はいつも、雷が鳴り、雨になる。

 

 さて、どんどん「掘り起こし作戦」を進めているが、庭を見回すと、まだ掘り起こしていない雑草がある。

 今回、「掘り起こし作戦」を始めた場所に、「四つ葉のクローバー」が生えている。

 四つ葉のクローバーは、数10年前に、人工的に、作られたと聞く。

 この四つ葉のクローバーをどのように群生させるかは、まだ決めていない。

 庭の一画に群生している。

 掘り起こすと、根は四方八方に広がっている。

 繁殖力は、強いようである。

 先の段で書いた「黒玉インベーダー」のネットワーク的な根の張り方より、もっと細かく根を張り、網の目のようである。

 三つ葉のクローバーは、地上で枝分かれをし、分かれた枝に1つずつの三つ葉が付いているが、四つ葉のクローバーは、地中から1本1本の茎が伸び、それぞれに四つ葉のクローバーが1枚ずつ付いている。

 だから、根の張り方も尋常ではない。

 厄介ものになりそうだ。

 三つ葉の3枚の葉の意味は、「希望」、「信仰」、「愛情」といわれる。

 そして、四つ葉の後1枚の意味は、「幸福」とされている。

 しかし、四つ葉のクローバーが、群生していても、そんな感じにはならない。

 そんなに沢山の「幸福」では、なんだか、そうとは思えない。

 三つ葉のクローバーの生えている野原に座り、ふと、目をやる場所に四つ葉のクローバーがあれば、幸運と思うであろう。

 「ナポレオンが戦場で、馬に乗っていて、偶然四つ葉のクローバーを見つけ、馬から降りようとしたときに、銃弾が体に当たらずに、通過した。」というエピソードがある。

 四つ葉のクローバーは、三つ葉のクローバーの中で、何処にあるのか、ひっそりと、静かにしている方がよい。

 あまり沢山は、残さないようにしようと思っている。

 12月の庭は、桑の実が終わり、紫陽花も花はない。

 マナカも葉だけ。

 ただ、赤い薔薇だけが、頑張っている。

 小鳥の鳴き声は、10月に比べたら種類が少ない。

 サビアは遠くで鳴いていて、近くには来ない。

 雷の後、やはり雨になった。

 ブラジルの夏は、大雨があると聞く。

 以前、庭が、冠水したとも聞いている。

 それを見てから、塀などを作ろう。

 それまでは、草取りだけ。

 何も、植えない。

 マナカのように枯れてしまったら、可哀相。


   風吹きて 雷鳴るは 雨となる

          ブラジルの夏 すぐそこにあり

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