風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第106段

網戸を作った

 ゆっくりと ゆっくりと

 1歩 1歩 

 そして、目的をわすれずに・・・。

 

 もう、12月になってしまった。

 ブラジルに来て、「草むしり」。

 「草取り」は、5ヶ月余りになる。

 雨の日、そして、他の用事の無い日は、指にタコを作りながらも、頑張ることが出来た。

 こんなに、1つのことを「いやだ」という言葉なしに続けることが出来たことは、落ち着いた心が今、私にあるからと思っている。

 楽しさの中で・・・。

 それでも、草とりばかりでなく、あれやこれや、やらなくてはならないことが出てくることになると思う。

 

 伯の運転で、2キロほど離れたスーパーマーケットに買物に行った。

 私は、助手席、後部座席にお母さんが同乗している。

 もう、テテの運転で買物をしなくていい。

 伯は、運転がうまくなってきている。

 買物は、お母さんと別々の買物になった。

 どうして別々かは、食品工場が出来、私と伯は、食品工場で、皆と別々に食事を取るようになっている。

 伯が、私のために、日本にいた頃と同じ食事にしたいということである。

 私の健康を考えていてくれる。

 油を使う料理を、控えているようだ。

 食事の配膳も、ブラジルの1枚の皿に盛り合わせをするのでなく、一品一皿の日本流である。

 箸を使っている。

 

 スーパーマーケットでの買い物を終えて次は猫達の餌を買いに、ペットショップまで。

 そして、最後に「網戸」を作るための材料を買いに、雑貨屋に行った。

 そして、帰路・・・。

 無事に、3名、帰宅できた。

 網戸の取り付けがはじまった。

 食品工場は、6畳と4畳半ほどの部屋があり、それぞれに畳1枚より少し小さな窓が付いている。

 ブラジルの窓は、殆どはめ込み式で、幾枚にも仕切られたジャロジスタイルで出来ている。

 これは、防犯を最も優先して造られている。

 日本のように、引き戸ではない。

 壁はブロックで出来ている。

木造ではないので、木枠に網を張り、壁に釘で止めるということは、出来ない。

 ブロックに穴をあけ、ブッシュを埋めた。

 そして、ブロックと木枠の間に網を挟み、窓の4方を囲んだ。

 窓の大きさに網と木枠を切り、穴あけの位置決めなどで、1つの窓に網を取りつけるのに3時間余りもかかってしまった。

 私としては、綺麗に出来たと思っている。

 もう1つの窓の網戸の取り付けは、明日にしよう。

 もう、夕方の5時を回っている。

 

 経験したことのない、日曜大工などをこなさなくてはならなくなるようだ。

 ブラジルでは、何かと家族が家の修繕などやってしまう。

 

 私も、やってみよう。

 楽しいことが沢山出てくることを期待して・・・。

 ゆっくりと ゆっくりと

 1歩 1歩 

 そして、目的をわすれずに・・・。


    馴れぬ手に ドリルを握り 穴あける

              位置は確かか 疑いつも


 ※「網戸」と書きましたが、木枠に網を張っただけのもので、固定されています。

  これは、網戸とはいわないと思いますが、

 何というのかわからずに、「網戸」という表現にしました。

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