風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第96段

地球は泣いたりしない


 大型のダブル台風が、日本に上陸せずに終わり、よかった。

 きっと、私の故郷にも被害はなかったと思う。

 しかし、10月もあと1週間で終わるというのに、日本では台風が多い。

 しかも、大型である。

 気候が変化してきていると思う。

 日本でも、気温が40℃を超すような時があるようだ。

 ブラジルは、台風はないと聞くが、先週の金曜日の夜に、「雹」が降った。

 遠くの方で、音がして、だんだんその音が大きくなり、バリバリと大きな音が屋根から聞こえるようになった。

 すごい雨と思っていたが、朝になり、それが「雹」であると判った。

 大きさは、直径2センチほどであったらしい。

 庭の樹の葉や、マナカの花、薔薇の花が切られ、庭中、見るに忍びない姿となってしまっていた。

 サトイモの大きな葉は、沢山の穴があき、破れ傘になってしまった。

 桑の実は、落ちてしまい、樹にしがみついている実は、殆ど無くなってしまった。

 ブラジルでは、5年前にも「雹」が降ったそうだ。

 こんな暑い時に、どうして「雹」が降るのか?

 地球の温暖化の結果であるのか?

 人間は、今の生き方を、いつまで続けるのであろうか?

 きっと、止まる時はないと思う。

 大気も、河も、海も、人間は汚し続けると思う。

 エネルギーの使い方を間違えている。

 エネルギーを使い、人間の生活は便利になった。

 

 私があるところから貰ったカレンダーの下に「世の中が便利になって、1番困っているのが、実は人間なのです」と書いてある。

 ちょっと待って下さい。

 本当に、人間が1番困っているのでしょうか?

 大気汚染で空を飛ぶ鳥、河の汚染で河に住む生物。

 日本では、海に放射能が流出している。

 人間の中で、困っている人はどなたであろうか?

 それより、もっと、これらの汚染で、とばっちりを喰っている生き物のほうが、どれほど困っているであろうか・・・!

 「地球が泣いている。」とも書かれている。

 私は、「地球は泣いてなんかいない。」と思う。

 このようなことで、泣くような地球ではない。

 地球ができて46億年経った現在は、1つの点でしかない。

 今より、もっと過酷な時代を地球は、経験していると思う。

 決して泣いてなんかいない。

 いつも、堂々としている。

 「人間君、やりたいようにやりなさい。大宇宙は、びくともしませんよ。」と、言っている。

 そして、「あなた達が、滅んで行くだけのことです・・・。」と。

 

 人間の行きすぎた行為を止めることができるのは、大宇宙の「人間滅亡」しかない。

 寂しいが、私はそう思う!

 何処かの時点で・・・。

 

 宇宙が誕生した137億年前には、宇宙に存在する目に見える物質、そして目に見えないエネルギーは、全て用意された。

 目に見えない、魂(心)もその時に、全て用意された。

 私たちの心は、すでにその時に、用意されていた。

 大宇宙は、誕生から、今までに新しく作ったものは、1つもない。

 目に見える物、目に見えない物は、全て、変化しただけのものなのである。

 私たちの心も、地球に来たり、大宇宙に戻ったりし、その中で、変化しているだけである。

 「輪廻転生」ではないが、繰り返し、繰り返し、大宇宙が存在する間、ずーっと・・・。

 「美しい地球にしよう。」は、地球のためではない。

 私たちの次に生きる、可愛い子供、孫、そして、ずーっと先に生きる生物のためである。

 その中に、私もいる。

 そう、思っている。


           また戻る 地球の姿 美しく

                 大地と生きる 我の姿や

故郷の川を汚してしまったが、故郷の花は、来る年、来る年、いつまでも美しく咲き誇って欲しい。

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