風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第95段

半年が過ぎた


 ブラジルに来てから、半年が過ぎた。

 ブラジルに来てすぐに、2度風邪をひいてしまったが、それ以後は健康で過ごすことができた。

 暑くても、薄衣をせずに、過ごしたことが良かったと思っている。

 血圧、血糖値も心配ない範囲の数値である。

 今から、私が経験したことのない暑さに入っていくと、伯は言っている。

 今でも、気温が30℃に近くなる時がある。

 それでも、ジメジメしてはいない。

 私は、異常なまでの汗かきであるが、今の気候では、有難いことに汗はすぐに乾いてしまっている。

 日本での夏は、何時も、タオル、ハンカチを手放すことができなかった。

 ブラジルでは、まだ、タオル、ハンカチのお世話になっていない。

 日本で私が会社勤めていた夏には、エアコンが効いているのに、私は汗を流していた。

 それを見て、社長が見かねて、私の机の横に私専用の家庭用の扇風機を用意して下さった。

 それでも、汗を拭きながら、事務を執っていた。

 これが、まだない。

 暑くても、風が冷たく感じる時がある。

 この風は、1年中吹いているのかもしれない。

 

 半年が過ぎ、伯の不動産の仕事が決まり、毎晩、伯は、インターネットで2時間ほど勉強している。

 順調といってよいであろう。

 私は手伝ってやれることは、同じ心でいてやることだけだ。

 何かを言ってきたら、手伝ってやろう。

 また、伯は、車の運転の練習が終了したが、まだ家の外での運転を怖がっているようだ。

 マチダ家は、丘陵地の1番低いところにある。

 そして、家の前の道路は、高速道路に入る手前の道路で、昼間は、何時も車が渋滞している。

 家の門を出ると、家の前には渋滞の車で、なかなか道路に出ることができない。

 近くの道路も車が多い。

 日本と比べて、交通のルールが徹底していない。

 急坂があり、登坂での急発進は、馴れないと難しいようでもある。

 少しずつ、馴れていけばよいと思う。

 私の運転免許は、暗礁に乗り上げている。 これは、後段で書くことにする。

 不動産でなく、もう1つの目標の露天商の展開は進んでいない。

 日本から持ってきた秘密兵器は、今のところ不発である。

 半年が過ぎたのだから、何とかしなくてはならない。

 人との繋がりの中で、展開するしかないと思うが、その人との繋がりができないでいる。

 

 庭作りは、当初と違い、変更事項(塀など)がでている。

 先に書いたが、マチダ家は、丘陵地の1番低いところにある。

 12月から2月頃に、毎年、大雨が降り、庭がプールになってしまうと聞いた。

 この大雨が、どのように庭に溜まってしまうのかを見てからでないと、塀などを作ることができない。

 今は、草とりを主体にして、庭作りをしていこうと思う。

 草とりは、順調と思う。

 ブラジルに来た目的は忘れていない。

 伯とはお互いに、肩を組み合い、行動ができている。

 ゆったりとした生活を作るための過渡期と思う。

 元気を出して、頑張ってやっていこう!

 御老体と思わずに。


     彼の山を 超えゆく2人に 明日の陽の

            暖かきこと 心に秘めるや

 

 

マチダ家の前の道路。

高速道路に向かう方向は、1日中、渋滞が続く。

マチダ家は、写真の左側の塀の中です。

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