風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第76段
元に戻そう
朝6時に起きる。
食事、庭掃除、太極拳、草とり。
午前中の行動である。
庭掃除は、7月の下旬に入ったころから、はじめている。
犬のうんちの片づけもする。
少しでも、お母さんの手伝いをしようと思い、はじめた。
午後は、パソコンで、ユーチューブを見たり、歌を聴いたり、数学を勉強したりしている。
3時にコーヒーを飲み、そしてまた草とり。
兄の訃報の知らせを受けたあとでも、この1日の行動に変わりはなかった。
それは、心を除いての事であった。
心は見えない。
見えない心は変わっていた。
違う心を持っていても、同じ行動ができるものだ。
草とりは1人でやっているから、変わってしまった心が、いっそう強くかけめぐっていた。
涙があふれ、今までと違う自分がいた。
寝つかれない夜もあった。
今は、だんだんなくなってきている。
「もう 元に戻せ・・」
そして、伯にも、家族にも、元気が戻ったことが判るようにしよう。
ブラジルに来た目的を忘れずに・・・。
朝の仏壇でのおふくろとの「おはよう」は、続ける。
そして、心をもう一度、ブラジルに来た目的に向うことができるように、軌道を修正しよう!
明日、お母さんが、白内障のための手術をされる。
このことは、「アパレシーダの聖母」に「成功しますように!」とお願がしておいてある。
心配ない。
そして、マチダ家は、いくつもの新しい生活に向かって、走り出そうとしている。
私は、その中で、何時までも、メソメソしてはいられない。
心とは 見えもせずして 我が中に
何をいったい いたずらしてか
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