風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第48段
地下鉄
一昨日は血液検査、昨日は歯の治療、そして今日は,心電図と心臓のエックス線撮影である。
サンパウロまで行って検査をしてもらった。
ここは有料で、2つの検査をしてもらい、3千円を払った。
無料で診療をしてもらえる診療所では、呼捨てであったが、ここの施設は「セニョール」、「セニョーラ」と、敬称を付けて呼んでいた。
これが、有料と無料の違いか?
心臓の検査はこれで全て終わり、今月中には結果が出て、今からの診療方針が決められる。
医者にまかせておこう。
さて、サンパウロまでバスで行き、そこからは地下鉄に乗った。
地下鉄を初めて乗ったのは、アルメニアという駅からサンタナという駅の3区間だけであった。
そこは地下を走らずに高架を走っている。
サンパウロの地下鉄は本数が多く、待ち時間なしといってもよいほど、次から次へ電車が来る。
路線は他にもあるようだが、どのように乗り継ぎしても、改札を出ない限りは、150円である。
切符は、150円の1種類だけである。
切符を買って改札を通過する時は、日本と同じように切符を読取機に入れる。
日本は読取機に切符を入れると、読取機の先でまた切符が出て来て、それを受け取る。
サンパウロはどのように乗車しても、改札を出ない限りは150円であるから、切符は読取機からはもう出てこない。
降りてから、「あれ?切符はどこにいれたかな?」なんて思わなくてすむ。
一方通行の腰の高さほどの回転式ドアーを通って駅の構内に入る。
ニューヨークの地下鉄は落書きで有名であるが、サンパウロの地下鉄は綺麗で、ここには落書きはない。
椅子はプラスチック製の椅子で、布貼りではなく座り心地はあまり良くない。
日本の車両では、車両の真ん中にポスターが垂れ下がっているが、それがない。
宣伝用のポスターは、壁に少しあるだけである。
外観は美しいし、車内も非常にすっきり、している。
携帯電話は禁止かどうか判らない。
使用している人を見かけたが、特別マナーが悪いとも思わなかった。
乗って来た老人に席を譲っている大学生らしい青年を見て、ブラジルの人もさすがだなあと思った。
帰りの地下鉄は、サンタナから乗り、路線を乗り継いで、何とかという駅に行った。
駅の名前はすぐにはおぼえる事が出来ない。
この駅の近くには、65歳以上の人の地下鉄の無料乗車ICカードを、貰うことのできる窓口がある。
例の身分証明書を持って窓口まで行った。
しかし、ここはパスポートも持参しなくてはならなかった。
パスポートは持っていなかったので、貰う事が出来なかった。
後日、心臓の検査の結果をもらいに行きがてら、パスポートを持って、再度来ることにした。
車内で、路線の駅が順番に書いてあるボードを見ても、アルファベットばかりで、スペルをゆっくり読まないとわからない。
小さな子が、平仮名を読むように・・。
漢字の良さが恋しく思われる・・。
漢字は意味があり、それで記憶出来る部分があると思う。
アルファベットはすべて同じに見える。
駅の名前も初めの乗った駅と、初めに降りた駅の名前だけは憶えているが、あとは憶えていない。
ただ1つだけしっかりと憶えた駅の名前がある。
その駅の名前は「SE」という。
三重県の「津」を思い出した。
駅の名前がみんなそんなであるとおぼえやすいのかそうでないのか。
ただ、早くアルファベットにも慣れなくては・・・。
地下鉄で 席を譲りし 青年に
笑顔をかえす 老人一服
乗客が乗り込んだ後の地下鉄駅。
乗り込んだあとでは、いちゃもんをつけられずに、写真を撮ることができる。
女性の運転手も活躍している。
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