風よ伝えて(爺さんのブラジル)第572段

使わせてもらっています

 母の日・・・・・でなく、私には、”おふくろの日”となっています。

 おふくろが逝って6年がたっている。

 気丈なおふくろ、ボケもせず、96歳で大腿骨を骨折しても、リハビリをしっかりやり、歩くまで回復させた根性。

 周りは、もう、車いすと思っていた。

 私もそうだった。

 杖を使ったことがない。

 流石に、骨折した後、おふくろの好きな場所、おふくろの生まれ故郷の安城市にある、丈山園、デンパーク、安城資料館、そして、高浜市の桜の名所の大山緑地・・・・こんな好きな場所を、車いすに乗せて、ゆったりと・・・・

 享年101歳・・・・・お見事!

 

 おふくろと二人で過ごした最後の7年。

 その時に、おふくろが使っていた生活道具をブラジルに持ってきている。

 今でも、使っているものがある。

 写真に収めたが、撮影の時、懐かしさが・・・

 おふくろが使っていた、包丁とまな板。

 今でも、使っている。


 朝、湯を沸かし、おふくろのベッドの近くに置いておくと、一人でお茶をしていたポット。


 梅干しや、黒砂糖などを入れて時たま食べていた小さな器。

 高級なものではありません。

 そこらの物です。


 炊飯器です。

 まだ、お米を炊くことが出来ますが、黒ニンニクを作るのに使っています。


 おふくろが、ガスを使って火事にでもなったら大変と想い、IHのコンロもありますが、ブラジルの電気料金は、高いので、箱の中でお寝んねしています。

 他にも、まだあります。

  そして、朝、一番に蝋燭を灯し、線香を焚き、おりんを2回・・・・”おはよう”

 いつまでも続けようと思う。


 おふくろの位牌です。

  仏壇は、ありません。

  向かって左の花は、母の日ということで、伯が飾ってくれました。

  後ろの花は、造花で、日本から持ってきたものです。

 

 いろいろ、使わせてもらっています・・・おふくろさん!

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