風よ伝えて(爺さんのブラジル)第557段

憩の園(その1)


 4月22日日曜日。

 憩の園のカラオケ大会。

 憩の園は、マチダ家から南へ3キロほどのところに位置する”老人ホーム”である。 

 真面目な話しだが、私が用無しになったら、ここに入園させてほしいと、伯に話してある。

 面倒をかけるなら、マチダ家の近くの老人ホームにお世話になり、ゆったりするが一番いいと思っている。

 伯は、そんなことにはならないという。

 有難いが、仕事をしている伯に面倒はかけられない。

 マチダ家から近いから、たまに、会いに来てくれるさえすれば、それでいい。

 憩の園は、街中から少し、離れていて、静かな林の中にある。

 写真は、園の入り口から入り、振り向き、撮った1枚。

 遠くに入り口が見える。


 そして、この場所で、右を向くと、建物の壁に、仲良しのおじいちゃんとおばあちゃんの絵が描かれ、”ウエルカム”!


 車庫の中には、年代物のトラック。

 ドアの下の方に、ポルトガル語で書かれているので、定かではないが、日本語では”寄贈 ヤクルト”という意味になるだろう。


  広い園内をカートで移動しながら、仕事をされている。


 全く知識はありません。

 知ったかぶりに書くことはしません。

 創始者の”渡辺とみ マルガリータさん”の碑が、来園者を迎えている。


 そして、カトリックの教会。


  園内の散歩道、お年寄り同士、いたわりあいながら、ゆったりとお散歩。


 そして、歩き疲れたら、”少し休もうか・・・・ばあさん・・・・・”


  風見鶏ならぬ、風見小僧が、ほほえましく 口笛でも吹いているような・・・・


  マリア様も、暖かく、心を開いて、語りかけてくださっている。


  何時の日か、私の来る園。

 静かなたたずまい。

 ゆったりと・・・・・・・

 そして、力強く、堂々と、元気よく、美しく・・・老木は、空を目指す。


 この老木のよう・・・・・・・老いても私は、いつまでも、力強く、堂々と、生きてみたいと思う。 

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