風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第37段
何時までも心に
遥かなる時の流れや思い出は
東に続く野や畑
小川は碧き空映し
岸辺に小さく土筆でて
フナ採り遊ぶガキ友と
足を滑らしずぶ濡れも
清らな流れのさわやかさ
友よ語らん過ぎたる日々を
遥かなる時の流れや思い出は
木々に埋もれる森の中
神社の祠おわします
銀杏は大きく背伸びして
チャンバラごっこガキ友と
竹で作った刀でも
俺は正義の味方だと
友よ語らん過ぎたる日々を
遥かなる時の流れや思い出は
線路の横の校庭は
我らの声を天高く
桜も頬笑み咲き誇り
ドッジボールの小学生
ボール当てられ痛いのに
元気に笑うその笑顔
友よ語らん過ぎたる日々を
遥かなる時の流れや思い出は
田畑の中の細い道
帰る姿の女生徒は
ゆらゆらゆらと陽炎か
我が悪友は見惚れてる
姿小さく消えるまで
友よ語らん過ぎたる日々を
遥かなる時の流れや思い出は
質実剛健真善美
破れ帽子に破れ靴
霜降ズボン颯爽と
歩く姿はバンカラの
行くは日本の風になれ
タバコの味も憶えたさ
友よ語らん過ぎたる日々を
遥かなる時の流れや思い出は
暗くて狭い暗室は
時の経つのも忘れてる
1人の時間過ぎて行く
講義も出ずに脱落の
それでも我を忘れずに
友よ語らん過ぎたる日々を
全ての友よ有難う
生きて生きて生き抜こう
遠く離れて会えもせず
離れているから思い出は
心の中で疼きだす
ありがとう 友よ
もうすぐ、私は古希。
たくさんの思い出・・・。
故郷の桜。
またいつの日か、この桜の下で、酒を酌み交わそうぞ・・・友よ!
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