風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第21段
病院
ブラジルに来る前に、日本で3度、立て続けに、入院をした。
暮れの12月に心臓のカテーテル、明けて1月に胆石、3月にまた心臓のカテーテルであった。
伯は毎日、仕事が終わると、東浦町の町営のバス「うらら」で、1時間かけ病院へ話し相手に来てくれた。
町営バスであるが、隣の刈谷市のJR刈谷駅まで連絡している。
寒い中を・・。
ブラジルへ行く前で心配だったが、今思うと日本で入院し、治療が終わったということで、その方が良かったと思っている。
薬は、ブラジルに移住することを話し、3ヶ月分を医者にお願いしたら、2ヶ月分しか貰えなかったので、新しく他の病院へ行き1ヶ月分を貰ってブラジルへ持ってきた。
病院の事や生命保険の事は、日本にいる時から伯にきいていたが、良く判らない。
生命保険は日本と全くといっていいほど違うらしい。
良く判らないので、生命保険の事はここで書かない。
病院も、まだ余り良く判っていないので、判ったところだけ書いておこう。
いままでに私が知ったのは、病院にかかる方法が3通りあるということだけで、まだ他にあるかも知れない。
ブラジルでは、日本のように国民保険というものはないことは確かだ。
まず1つ目のかかり方は、日本と同じく一般の病院である。
これは初診料を払い、診察してもらう方法である。
ブラジルに来て、すぐに風邪をひき、夜中に熱を出し、急遽その次の朝、病院へ行った。
病院といっても、ビルの1部屋を借りて、診察室にしていて、受付と医者の机とベッドがあるだけである。
ビルに入る時には、例の身分証明書を提出しなければならない。
警備員が身分証明書のデーターを、コンピューターに入れて、初めて入ることが出来る。
初診料は70ヘアウ(3,500円)で、処方箋を書いて貰い、薬は薬局で買うことになる。
日本と同じ制度である。
薬局は、巷の薬局で、どこでも良い。
熱が下がり薬も終わったので、2回目の診察に行ったところ、治療費は「タダ」であった。
どうして?
2つ目は日系人の関係で、日系人が主体となって経営をしている病院「ニッポー ブラジル」で、まだ行ったことがない。
院内では、日本語が通じるとのこと。
ここは年間60ヘアウ(3,000円)を支払うと、治療代が半額になると聞く。
残りの1つは治療代が「タダ」である。
薬も種類によっては「タダ」の薬が、たくさんあるようですって・・・。
嬉しいではありませんか!
例の「身分証明書」を提出する。
診察券に該当するカードを発行して貰う。
診察して欲しいと申請すると、「何月何日何時に来るように。」とカードに記入してくれる。
私は心臓疾患と血糖値が高いため、申請し血液検査をしてもらった。
後日結果が判ると、病院を指定されそこでの治療となる。
また、歯垢を取ってもらいたいので、予約した。
指定日に歯垢を下の歯だけ取ってもらった。
上の歯は1週間後になる。
今のところ全て「タダ」である。
このような診療所があちらこちらにある。
国営で医者も看護師も全て公務員である。
医者の中には、国がこのように無料で診療することに反対している医者もあるということだ。
私にとっては、反対してもらっては困る。
貧しい人のための診療所なんです!
私も貧しいから、ここで診察してもらい、薬も「タダ」にしてもらうことを、ねらっているんです!
まだどの病院になるか決まっていないが、心臓などの治療する病院を指定されたら、お願いしようと思っている。
診療自体は、そんなに日本と違うとは思えないし、病気は医者にまかせておけば良いと思っている。
もう病気も友達である。
ちなみに、私の歯垢を取るための予約時間は、1回目は6月30日午前10時37分、2回目は7月12日午前10時2分と、カードに記入されている。
何でそんなに予約時間の指定が細かいのですか・・・・・?
下の歯の時には、5分早く行ったが順番待ちで、別にその時間丁度に、治療が始まったわけではないのに。
細かいのか、大雑把なのか・・・。
大雑把なのだ・・・。
診療所の歯医者さんも、看護師さんも、とても優しくして頂きました。
ぼんやりと 待つ人多し 診療所
タダになるなら 待ち続けようぜ
※「スーパーマーケット」の段で、「買い物カートを3~4個も引いて、買物をしている人がいる。」とかいたが、グラリューリョスでは、小さなレストランやバーが多く、そのための商品や材料を買いに来る人も含まれていました。
診療所の待合室。
沢山の患者さんが診療の順番を待っている。
1時間待ち、2時間待ち・・・・・・。
日本でも、大きな病院では、ありそうな待ち時間。
ゆっくりと、待ちましょう・・・。
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