風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第11段

ブラジルの住民になるため

 ブラジルに着き、一夜が明け、新しい生活が始まろうとしている。

 知識は何もない。

 言葉は全く判らない。

 だが、決めたのだ!

 ここが、終の栖と・・・。

 始めよう。

住民になるためには、2つの証明書を貰わなければならない。

 1つは、「REGISTRO NACIONAL ESTRANGEIRO(RNE)」という証明書である。

 これは、日本の戸籍抄本のようなものと思われる。

本人の氏名、生年月日、性別、出生地、両親の氏名、それに両手の指10本の指紋の登録である。

昨年暮れに、名古屋のブラジル領事館に出向き、婚姻届を出し、永住権の申請をし、永住権を取得した。

その永住権の証明書を受け取ってから、3ヶ月のうちにRNEを取得しないと永住権が無効になってしまう。

 ブラジル到着の翌日に、空港内にある警察(きっと日本でいうと入国管理局のような処と思う)に出向き、手続きを終え証明書を発行してもらった。

 署内の人に、優しく、好意的に私のための事務を執ってもらった。

 もう1つは「CADASTRO DE PESSOAS FISICAS(CPF)」という登録である。

 先に登録を終えたRNEをもとに、本人の氏名と、生年月日と、番号が書かれた、名刺判の大きさの書類の発行である。

これは日本でもやろうとしている、国民総背番号制と同じ意味合いの物と思われる。

 その人物に、固有の番号が与えられ、打ち込まれている。

 この登録業務が、郵便局で行われていて、日本の郵便局の業務に無い業務なので、びっくりした。

 日本のように市役所に行って、住民登録をするということはない。

 この2種類の申請、登録、証明書発行を終えて、やっとブラジルの住民になった。

 ブラジルでの初めての仕事であった。

 

 この2つの証明書で、サンパウロとグアルーリョスでは、65歳以上の住民や、身体障害者は、市内バスの無料の証明書が貰える。

 サンパウロとグアルーリョスでは、証明書は別々で、貰う場所も別々である。

 先に貰った2つの登録証明書を提出し、写真を撮ってもらい、指紋の照合をし、市内バスの無料証明書を発行して貰った。

 無料になることは、早くやっておこう!

 大きな会社で使用している、ICカードと同じものである。

写真入りである。

 この時、コンピューターで管理されている個人の番号と、登録された指紋で、本人確認をし、発行業務をおこなっている。

 このように使われるほかに、民間でも必要になるとを伯に教わった。

外出時は必ず所持するようにとも言われた。

 日本での運転免許証のように、本人であることの証明に使われる。

 ブラジルの住民は、あかちゃんまで全員が取得している。

 この2つの証明書を貰って帰る車の中でのこと。

 私は、この歳になり、初めての「時差ボケ」というものに出くわした。

 飛行機の中では、寝たいのに眠られず、この日、車の中では、寝てはいけないと思って いても、助手席で、「こっくりさん」が止まらなかった。 

 指紋とり 住民登録 申請す

    第2の故郷 終の栖と

 

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