風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第461段

若さゆえ


  前段で、人生の夢のことを書かせていただきました。

 人生の夢は、真剣であること・・・・!!!

 

 そう思っていましたが、夢のまま終わってしまいました。

 ゆらゆらしていて、ボケボケボケ~としていたのでしょう。

 もっと、真剣であったなら、夢を実現させることかできたかもしれない。

 今も、そう思っている。

 昨日、そして今日は、わが故郷の祭礼(おまんと祭り)が執り行われている。

 ブラゾルが今、午後5時半fだから、日本は、朝の5時半。

 もうすぐ、馬宿から、馬を引き、街中を練り歩き、鎮守様まで行列を作る。

 かん高い太鼓(”ちゃらぼこ”といいます)の音も、もうすぐ、鎮守の森から聞こえてくるようだ。

 懐かしい・・・・・・・

 爺さん、このかん高いちゃらぼこの音を聞きながら、22歳の祭礼の日に、数か月前から決断していたことを実行したのです。

 それは、家出・・・・・・・

 

 どうしてそんなこと・・・・・・・・理由を書くと、地球を何周も回ることになりそうですから、書きません。

 でも、夢をかなえようと思ったのです。

 

 ちゃらぼこのかん高い響きを遠くに聞きながら、シュルダーバッグだけで、列車に乗りました。

 大阪方面に行くことを決めていました。

 東京は、怖いとよく言われていたので・・・・・そんな単純な選択でした。

 

 長くなりそうですので、かいつまんで・・・・・・・

 大阪に着く。

 新聞を買う。

 求人欄で働き口を探す。

 食事付き、ベッド付き。

 

 探し終える。

 その日のうちに、面接・・・・・OK.

大部屋、雑魚寝。

 キムチとご飯。

 その日その日で、コロッケ、てんぷらなどまちまち。

 昼休み1時間の朝9時から夜11時。

 10日に1日の休日。

 休みには、同僚は、難波花月などに見物。

 私は、行かない。

 お金をためなくては・・・・・

 3か月経過・・・・・

 体調不良。

 気力が出ない。

 退職。

 敗戦の兵士、故郷へ・・・・・・帰る。

 そんな、家出でした。

 少しは、お金をためることが出来たが、大失敗。

 そして、我がマドンナとの別れ。

 その後、大学を中退。

 でも、まだ、夢をあきらめずに、頑張っていた自分を思い出す。

 

 頑張ったけど、ダメでした。

 

 夢の実現・・・・・・人それぞれの処方箋。

 その処方箋・・・・・・私は、間違えていたと、今でも思う

 間違えないで・・・・・・・・そしたら、マドンナを心地よく、思いっきりこの腕に抱くことが出来たと・・・・・・・今でも思う。

 青春の1幕・・・・・・・おしまい、おしまい。

 かん高いちゃらぼこの音が聞こえます。

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