風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第454段

樹上の蘭たち

 マチダ家の庭は、毎年、この時期、華やかになる。

 お母さん、伯、そして私が作る。

 

 鉢植えの蘭を購入し、花を楽しみ、花が枯れた後、シュロの木の皮で蘭の根を包み、庭木の幹にひもで括り付ける。

 樹の幹から、水分を補給している。

 そうすると、その次の年から、美しい花を咲かせる。

 グアルーリョスは、標高800メートルのところにあり、夏でも、朝は、日本の高原のように涼しい。

 そんな気候が蘭にあっているのであろうや。

 毎年、増えていく蘭・・・・楽しみである。



穏やかな 朝の気配に 目を覚まし

  太陽待つは 樹上に蘭たち

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