風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第428段
導入しない
イライラがつのる視察旅行であった。
ブラジルで行われているビジネスでの約束事など、日本と違い過ぎると感じた。
「ここは、ブラジル」・・・・渉外は、テテと伯に任せよう。
爺さん、イライラしていても、何ともなりませんわ・・・・
さて、豆乳製造装置について、聞き集めた知識を伯とテテから聞き、結論を出すことにした。
私が一番知りたかったことは、従来のとうふの作り方とどのように違っているのか‥‥であった。
これは、とうふを作る工程で、体力(力)と熟練を要する工程があり、その工程をどのように、作業できるかであった。
この豆乳製造装置の中に、その工程が含まれていて、体力と熟練を要しなくとも、いとも簡単に装置が自動でやってくれるのを見た。
「これは、素晴らしい!」と爺さんは、感じた。
私と伯がトライし、作ったとうふの作業工程では、2人作業で、しかも、前述のような工程があるが、この装置を使えば、1人作業でも豆腐を、作れそうである。
爺さん、嬉しく思い、購入し、設置したい気分でした。
伯とテテがポルトガル語で、先方さんと話をしているが、爺さんには、全くわからない。
伯に生産能力を聞いておいてくれと頼んだ。
「豆乳の装置で、とうふがどれだけ出来るか、判らないんだって・・・」
“なんてこった・・・・パンダこった・・・・!!!”
豆腐作りのいろはとノウハウを全て教えてくれるとのことであったが、もう一度“なんてこった・・・・パンダこった・・・・”
豆乳が1時間で、30リットル出来るとの説明(装置の図面の中に書いてある)はあった。
テテと伯が聞き終えて、帰路についた。
私が知りたいことが全部分かったわけではない。
8時間の道程をこなし、家に着いた・・・・
翌日、伯とテテと3人でいろいろ話をした。
1人作業、軽作業でいいではないか・・・・・・
ところが、生産量がはっきりわからない。
伯の話では、先方さんが、とうふについては、何も話していないような内容だったということです。
インターネットで、この装置を取り扱っている会社のホームページを探した。
とうふの生産能力が判った。
これか・・・・とうふの説明がなかったのは、とうふの生産能力を隠していたのか???
余りにも、貧弱な生産能力。
私が計算した結果、1キロの豆腐が1時間に4個できることになる。
あっほらしい・・・
1時間で、4個だけ・・・・少なすぎる。
だから、説明を避けていたのか?
装置の価格にしては、全く、能力のない装置であることが判った。
償却出来ないと思った。
導入はしない。
そう、結論を出した。
1から出直しであるが、諦めたわけではない。
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