風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第427段

ここはブラジル

 さて、朝が来た。

 7時の待ち合わせ。

 6時起床。

 朝食は、フランスパンにハムを挟み、コーヒーで軽く。

 出発前にあれやこれやとやることをやり、先方さんが来るのを待つ。

 7時・・・・・・・・来ない!

 7時10分・・・来ない!

 ”どうなってるの?”・・・・テテに先方さんに電話で問い合わせを頼む。

 ”もうすぐ来る”とのこと。

 ”もうすぐとはどのくらい?”

 ”・・・・・・・・・・” テテ言葉がない。

 伯・・・”ブラジルは、何分でくるとか、そんなことはしない”

 ちょっと話がそれますが・・・・・・・・

 伯との日常会話の中で、”高い、安い、小さい、大きい、早い、遅い”とか言った言葉が多く使われる。

 数字が使われないから、判らない。

 ”10ヘアウでやすい”とか、”10キロメートルだから遠い”とか、数字がないので、言っている状態が判らないことが多い。

 伯に、”数字を使って”と、お願いするが、長年の癖、なかなか治らない。

 話は戻って・・・・・・・

 ”何分後に迎えに来るかわからない。”

 爺さん・・・・・苛立ちそう・・・・・・

 日本なら、お客さんを出迎えるなら、5分前、10分前に迎えに来ている。

 ”なんたることぞ!!!!!・・・・・・・・イライラ”

 約束の時間に1時間遅れて、迎えに来た。

 ”遅くなり、申し訳ありません・・・・・”なんて、言葉はありません。

 ”BON DIA(おはよう)”と笑顔で握手を求める。

 テテも伯もしんちゃんも笑顔で・・・・・・

 爺さんんも・・・・・・

 腹の中では”なんだお前は・・・・・・遅れてきて・・・・・・馬鹿野郎!!!”

 車で10分ほど、先方さんの工場に着く。

 お偉いさんと思われる方が出てみえて、握手を交わす。

 そして、工場の中へ入る。

 ポルトガル語が判らない私には、何を話しているのか、判らないが、工場の中の製品の説明をされているようであった。

 伯に聞いたら、”今造っている、地ビールの貯蔵タンクの話・・・”とのこと。

 この話を、長々30分ほどかけて。説明された。

 立ち話、それに・・・・・・・・・・爺さんは、地ビール作りの視察に来たのではない!

豆乳の作る装置を見、そして、その説明を受けに来たのだ・・・・

 自社の宣伝なんて、どうでもいい・・・・・・・”いらいら・・・・いらら・・・・いららあああああああ”

 別に爺さん、自分を短気と思っていないが、イライラがだんだん大きくなっていった。

そして、この工場では、私たちが求める豆乳製造装置のA4版にプリントアウトされた3枚の図面を渡されただけで、他には、何も得るものはなかった。

 そして、ポンペイアをあとにし、ポンペイアから30キロくらい離れたマリリアにある大学に豆乳製造装置を見るために移動した。

大学の一角にある豆乳製造装置のおかれた棟屋に着く。


(豆乳製造装置)

 写真の装置は、大きな能力のある装置で、我が陣営が求める装置は、幅1メートル50センチ、奥行き1メートルほどの装置である。

 この装置で、豆乳が出来る過程がよくわかった。

 

 とうふを作りたいのです。

 そのとうふを作るには、一般的な製造方法では、ひさごから豆乳を取り出す時に、ひさごを絞るという家庭があり、ひさごが高温ということもあり、かなりの重労働となり、一定の豆乳を絞り出すには、かなりの経験を必要とする。

 その課程をどのようにしているか・・・・・これを見るのが、爺さんの最大の目的であった。

 71歳の爺さんでも、この装置を使えば、楽々と作業が出来ることが判った。

 素晴らしい、豆乳が出来ることが判った。

 そして、その豆乳から、とうふを、作ろうではないか・・・・・・・・

 先方さんの説明。

 ここから大豆を入れると、ここに豆乳が出来、ここからおからが出てきます。

 ・・・・・・・そんなこと、見ていればわかります!!!!!

 ここへ来る目的の1つは、豆腐作りの数々のノウハウ・・・・例えば、にがりの濃さとか、とうふを作る数々の過程の温度設定とか。

 これを教えてもらえるということで、今回の視察と相成ったのであるがここから大豆を入れると・・・・・・しか説明がなかった。

 ポルトガル語で話しているから、爺さんにはわからないので、伯に入りいろなノウハウを聞いているのか、聞いたら、そんなの無いとのこと。

 そして、”約束だから、話してほしい”とテテも伯も言わない。

 目的の重要な部分を聞かずじまいにしてしまった。

 こんな、約束を守らなくても、ブラジルでは、ビジネスができているのか・・・・・・

 朝から、お迎えの件、約束した事柄への実行。

 守られずに、腹立たしい、1日であった。

 腹立たしくても、、”ここは、ブラジル”

 テテと伯に任せるしかない。

 ポルトガル語が判らない、爺さん、そのために、テテがいる。

 渉外は、任せよう。

 この視察旅行の車窓の風景を撮影すればよかったのですが、写真を撮りませんでした。

 車窓からの広々とした風景を、ブラジルアに行った時の写真がありますので、載せて頂きます。

 今回と全く同じではないですが、よく似ています。

0コメント

  • 1000 / 1000