風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第399段

助っ人(その1)


 連続9週間の出店を終え、ひとまずほっとしている。

 71歳、少々、疲れはある。

 しかし、元気。

 3年前、伯と2人で、鯛焼だけを作り、出店。

 サン ミゲルのバザールでたくさんの種類の日本の食べ物を販売されていたおばちゃんを見習い、漬物から始まった少量多品種の販売方法。

 とりあえず、これで良かったと思える。

 もっと言えば、不景気でさえふっ飛ばしてしまおうという意気込みで、伯と2人でやってきた。

 3年が過ぎた・・・・・

 ブラジルに来た私の唯一の目的は、好調に維持されている。

 伯と2人で、鯛焼を焼き、餅を作り、漬物、佃煮・・・・・・共同制作・・・・・作業分担。

 うまくいっている。

 だんだんと、ムダ取りができるようにもなってきている。

 しかし、バザール、カラオケ大会、フェスタへの出店だけでは、前に進むことはできない。

 

 私は、ブラジルの事を知らない。

 ポルトガル語もできない。

 営業活動が出来ない。

 

 これができるようにすることが、私の課題である。

 

 それが、私が内心思っていた通りの展開になってきたのです。

 

 連続2日の出店で手伝いを始めたテテ。

 テテが伯と私の仕事を一緒にやりたいと言ってきた。

 バザールの店番を頼んだことから、興味を持ったのだった。

 

 私は、ブラジルの事を知らない。

 食べ物を作ることはできるが、営業、渉外などは、出来ない。

 誰か私が出来ないことを手伝ってくれないかと思っていた。

 そんな考えの中で、伯の弟のテテが一緒にやってくれないだろうかとは思っていたが、その通りになったようだ。

 この助っ人は、一番望んでいた助っ人である。

 2人が3人になった。

 

 少しづつ、前進している気がする。

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