風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第391段

遠きブラジルに送る、大山桜


 Studio Manjiroさん、有難うございます。

 嬉しさいっぱいで、何度も、何度も、繰り返し、拝見しました。

 優しい調べの中で・・・・・・。

 まずは、大山桜がどの様に今の千本桜になったのか・・・・お話します。

 私がまだ中学2年生の時、伊勢湾台風に出会いました。

 1959年、昭和34年の事です。

 この伊勢湾台風で、大山の杜のたくさんの大木がなぎ倒されました。

 台風一過、杜の修復に、主にソメイヨシノが植えられたのです。

 台風前は、昼間でも薄暗い杜でした。

 だんだんと桜が植えられ、杜は、整備され、今の大山緑地と呼ばれるようになったのです。

 この桜が咲くのを楽しみにし、満開になると毎年、おふくろを連れて見物に行きました。

 96歳で大腿骨を骨折したおふくろでしたが、リハビリを頑張り、また、歩くことができるほどになっていた。

 ゆっくりと、ゆっくりと・・・・・・・

 でも、やはり、最後は、車いすで見物・・。

 毎年、毎年、この大山桜を見ると、「これが見納めね・・・・。」

 おふくろの口癖でした。

おふくろは、風になり、今年も、大山桜を見物にゆらりゆらりと訪れたと思っている。

 そして、4年前、ブラジル移住を決め、最後の酒宴と、毎年開かれている幼馴染との席に参加した。

 ブラジルに移住するとは、告げずに・・・・・

 あれから、もう、4年。

 そして、ブログで見る大山桜・・・・・・・美しい・・・・・・・・・

 緑地の主のタヌキは元気かな?

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