風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第383段

突然、冬のように


 3月19日(日曜日)は、アセンビでのカラオケ大会に出店した。

 アセンビは、サン パウロの中心から北の方角にある。

 マチダ家から車で1時間ほどの所である。

 

 その前の金曜日まで、漬物、佃煮などを作り終え、爺さんご就寝。

 ブラジルはまだ夏であり、暑く、窓を開け、ゆっくりと寝入ってしまった。

 窓を開けては、ブラジルの夏の普通の状態である。

 ところが、夜中に雨が降り、気温が相当下がったのである。

 爺さん、朝まで、何も知らずに、大きないびきをかき、鼻風船を膨らまし、そして、朝。

 喉の痛み、咳・・・・・・・体温38度。

 やられてしまったのです。

 突然、冬になったみたいに、寒くなった。

 伯も同じく、風邪ひき状態、お母さんも、テテも・・・・・・・・

 土曜日の朝、明日のバザールをどうしようか、話し合った。

 でも、やってみようということになり、鯛焼、餅、おはぎを作り始めた。

 体がだるく、痛さを感じても、頑張った。

 アセンビは、初めての出店で、作る数を少し控えにしたので、午後3時にはすべてを作り終えた。

 薬を飲みながらの作業だったが、熱は少しも下がっていなかった。

 明日のための荷揃えを終え、5時には、寝床に入った。

 翌朝、まだ、熱は、少し下がっただけで、まだ、熱っぽい状態が続いていた。

 朝6時、マチダ家を出る。

 まだ暗い中、伯も私も、たまに咳をしながら、1時間、アセンビに到着。

 

 「えっ!!!会場は、3階!!!!」

 アセンビの会場は、今までカラオケ大会に参加してきた中で、一番狭い建物であった。

 だから、1階でカラオケ大会を催し、バザールの会場は、3階になっていた。

 1階のカラオケ大会の会場は、2階まで、吹き抜けになっていて、2階は、8畳くらいのキッチンになっていた。

 何と・・・・・・・3階まで、荷を運ばなくて・・・・・・・・

 ひとつづつ運ぶしかない。

 伯と2人で、休みながら、30分くらいかけて荷を運びあげた。

 体が、重い・・・・・・・

 そして、設営・・・・・

 

 カラオケ大会は、7時から始めったが、お客さんは、いっこうに3階まで上がってこない。

 熱は、下がらず、食堂のテーブルで、少し仮眠をとった。

 11時を回り、昼食をとるため、お客さんが3階まで上り始めた。

 食事を終えたお客さんが店先に寄って、少しづつ売れるようになった。

 それも、2時を回ると、お客さんは、1人も3階に上がっては来なかった。

 カラオケ大会の老人の部、熟年の部、子供の部、青年の部の幕あいに少し上がってくるくらいになってしまった。

 朝、会場に着き、「バザールは3階。」と聞いた時、1階がカラオケ大会の会場で、3階がバザールの会場となっていれば、おのずと3階にくるお客は、カラオケを聞きに来たお客に比べ、少なくなると思っていたが、その通りになってしまった。

 ただ、お客さんが少ないだろうから、少々、数を少なくしておきましょう・・・は正解であった。

 白餅、鯛焼は完売、あんこ餅と焼き饅頭とおはぎのセットが26個中4個売れ残っただけで、

 安売りをしなくて済んでしまった。

 漬物、佃煮もまあまあであった。

 帰路、「ここは、もう、止めておこう・・・」ということに相成った。

 突然やってきた、冬のような天候。

 今日、月曜日にも、おてんとうさまは、姿を見せてはいない。

 まだ、微熱があり、夏であるはずなんだが、なぜか、綿入れの半纏を着ている爺さんです。

 でも、少しずつ、今度のバザールの準備にかかり始めなくては・・・・・

 

 カラオケ大会の会場風景


3階食堂兼バザール会場風景


バザールと言っても、写真の左から靴屋さん、衣料品屋さん、魔法の洗濯用品の店、そのとなりがDAIKITTY、そして、チョコレートやさんの5店舗だけの小さなバザールであった。

次回は、土曜日、日曜日連続、リベルダージのニッケイホテルである。

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