風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第384段

今はもう秋


 爺さんの風邪は、時折、咳が出る程度で、平熱に下がっている。

 次のバザールに向けて、リベルダージ、グアルーリョス、それにマチダ家に近いスーパーマーケットで食材をそろえ、漬物、佃煮、生姜糖を作り終えた。

 火曜日は、まだ体がボーッとしていが、今(木曜日)はない。

 いつも、頭がボーッとしている爺さんの事だから、変わりないか・・・・

 リベルダージ、グアリューリョスと車を運転し、出かけられるほど、良くなっている。

 今日、夕方、半年に、一度の心臓の検診があり、伯と2人で診療所に行ってきた。

 いままでの診療所は、バスで片道1時間半くらいかかるところだったが、今回から、マチダ家から2キロほど離れたところにある診療所に代わり、歩いてでも行けるところで有難く思っている。

 診察は、1月ほど前に受けた心電図、エコー、血液検査などのデータを持参し、そのデータで診察してもらえる。

 有難いことに、大変良好とのことで、薬を1種類減らすことが出来た。

 血液の流れが、以前に比べ、非常に良くなっているとのことであった。

 ALHO NEGROが効いてきたのかな?

 もう、半年以上、毎日摂っている。

 続けようではないか・・・・

 爺さんの風邪を引き起こさせた急激な寒さの日から、おてんとうさんは、顔を出さなかったけれど、昨日からポカリと浮かぶ白い雲の間から、顔をのぞかせ、暖かさが戻ってきた。

 それが、水面の風邪との調和を取り、暑いのではない。

 夏が終わった。

 そして、秋、爽やかな南の風、そして、太陽の暖かさ。

 今、日本は、桜・・・・・・それと同じくらいの気候かな?・・・・いや、もう少し暖かい。

 半袖のティーシャツ1枚でよいほどになった。

 日本では、味わったことがない気候。

 太陽が輝き、その太陽の熱さを南の爽やかな風が柔らかく調和させ、心地よい。

 スーパーマーケットの果物売り場の一角には、私が一番好きな柿が顔を出した。

 食いしん坊の爺さんの嬉しそうな顔・・・

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