風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第377段

値上げ


 前段で書かせて頂いた犯罪。

 仕事がない、そして、物価の上昇。

 何時まで?

不景気野郎は、何時までブラジルに居座っているつもりなのか・・・・。

 いや、世界中の事かもしれない。

U.S.A.トランプ大統領、どんな政策を出してくるのか?

 

 そんな中、伯と2人で、夕飯を食べながら、今後の事を話し合った。

 材料費、副資材費、エネルギーとすべてが高騰している。

 先日は、ガスボンベを買いに行ったが、これも値上げされていた。

 昨年の始めからすると、25%の値上げになる。

 醤油は、店によってまちまちの値上げ幅であるが、ひどい店では2倍近くになっている。

 安いところを探しながら、大量に買い置きしておくしかない。

 食材は、キュウリについては、一時、2倍くらいまで跳ね上がったが、元の値段に戻ってきた。

 これも、日によって値段が跳ね上がる時がある。

 ニンニクも値段が落ち着いてきたが、以前に比べ50%くらい高い処で止まっている。

 梱包材もしかりである。

ブラジルが不景気になった段階で、我が陣営が敷いた作戦の「不景気の中、たくさんの人に食べてもらおう大作戦」で、値下げして販売してきた。

 それも、考え直さなければならない時期に来たと結論を出した。

 

 値上げをする。

 というより、値下げ前の値に戻すことにした。

 他の食品会社が作り、小売りの店先に並んでいる値段よりは、まだ安い価格設定と思っている。

 醤油とか、コニャックとか、安いものに変えることはしない。

 「安くて美味い、そして安全」をモットーにしていることは、崩さずにおこうと思っているから、味が変わってしまう食材を使うことはしない。

 断腸の思いである。

 あと4日に迫ったバザール。

 漬物、佃煮などを作り終えた。

 そして、腕に少しやけどをしながらも、焦げないように鍋の中を掻きまぜ続けたあんこも作り終えた。

 後は、鯛焼、餅類を作ることになる。

 

 値を戻し、売れるのか?

 判りません・・・・・。

 失敗かもしれません。

 今年の暮れの工場への設備投資ができるように、そして、その後になる日本に行くことが出来るように、どのように作戦を立てるか、正念場になってきている。

 爺さん、71歳、日本がだんだん遠くなっていく。

 諦めてはいない。

  もうすぐさ 桜の咲く頃 故郷で

      友と語らん 夢捨てきれずに 

0コメント

  • 1000 / 1000