風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第374段

ラインナップ(番外編)


 クリームとあんこです。

 これだけでは、販売しないですが、重要なポジションにある。

 クリームは、鯛焼に使う。

 カスタードクリームである。

 市販のカスタードクリームがあるが、面倒でも手作りの物を使っている。

 市販の物は、開封してから4日くらい持つようだが、我が陣営のクリームは、そんなには長持ちしない。

 販売する前の日に作り、冷めてから鯛焼に挟み、すぐに梱包し、冷蔵庫に入れる。

 販売当日に冷蔵庫から出し、バザールで売る。

 この日に売れ残ったクリームの鯛焼は、翌日は、売らない。

 1日だけ売るしかない。

 カスタードクリームを作るのは、いたって簡単で、鯛焼50個分を1ロットで作る。

 牛乳、黄味、片栗粉などを1つの鍋に入れて、弱火でかき混ぜながら5分もすると、とろみが出てきて、完成である。

 簡単にできる。

 このカスタードクリームを伯が学校で覚えてクリームに変えてみようかと準備をしている。

 

 あんこは、数日の間、悪くならずにいるので、2日連続のバザールでは、売れ残った鯛焼を翌日に販売させてもらっている。

 あんこは、小豆100%で、一晩水につけ、圧力鍋で柔らかくする。

 それをミキサーに入れ、ペースト状にし、布の袋に入れ、水気を切る。

 小豆の重さは、2キロと決めていて、砂糖は、小豆の重さの85%にしてある。

 1つの鍋に入れ、火加減を見ながら、1時間20分ほど、焦げないように、いつも攪拌していなければならない。

 火加減が強ければ、早くできるが、火山の溶岩噴出のように、あんこが、噴火し、腕や顔に熱いあんこがかかってやけどをしてしまう。

 だから、溶岩噴火を起こすか起こさないところの火加減で、攪拌し続ける。

 だんだんと、硬くなりはじめ、溶岩噴出がなくなり、今度は、あんこが鍋の中で、少し膨れ上がるようになる。

 地球にすると、これが地震なのだなあ・・・と思いながら、爺さん攪拌し続ける。

 仕上げの硬さは、カンだけである。

 まだまだ、改良の余地があるが、「赤福のような・・・・」と言われ、嬉しく思ったことがある。

 爺さんの腕には、5~6個のやけどの跡が、いつも残っている。

 あんこが冷めてから、17グラムと、23グラムのあんこを丸め、あらかじめ団子を作っておく。

 あんこ餅のあんこ、17グラムとおはぎと鯛焼のあんこ23グラムの2種類である。

 血糖値が高く、甘いものは控えているが、爺さん、甘さが心配で、あんこが冷めると、いつも、少し食べてみる。

 そんな癖がついてしまった。

 さ わ や か な あ ま み で す

 

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