風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第369段
ブラジリア(その7)
ブラジリアへの旅は、広々とし美しい街並みを満喫することが出来た。
ブラジリアの伯母さん宅に伺ったのは、ブラジリアの街を物見遊山する1番の目的ではなかった。
いうならば、街の見物は、2番目の目的であった。
伯母さんの家族が経営する農場は、日本の卸売り市場の機能を持っている“セアザ”という市場の販売権利を有している。
昔から権利を持って見えて、顔なじみの客が多いようである。
自分たちの農場で出来た野菜、果物は勿論販売しているが、他に、私たちが作っている巻き寿司、白餅、饅頭なども農場で作り、販売している。
もう1つ、私たちが今度やってみようとしている“とうふ”も作ってみえる。
ここで、色々と話を聞き、実際に作ってみえるところを見せて頂いた。
まず、とうふ・・・・。
始めたばかりの私たちにとって、非常に興味深い。
大豆を水につけておき、夜の11時から伯の従姉と従姉の旦那の2人で作業をしてみえた。
朝方の5時ごろまでに80丁の豆腐を作る。
「どうして夜中につくるのですか?」
「昼間は、暑くて、とても・・・とても・・・」
作業場の中は、本当に暑かった。
私たちの作り方とほぼ同じであったが、処々、違ったやり方をしてみえた。
私たちは、インターネットで見た通りのやり方であるが、やはり、長年の経験の中で、固有のやり方を考えてそれを実行してみえた。
器具、道具も「これは…」と思う物を考案されていた。
非常に参考になり、私たちもそのようにしたい・・・・・・と思っても、資金がいることで、少しづつしかやれないのがわかった。
でも、少しづつでも・・・・やってみようではないか・・・・。
寿司、白餅、饅頭などは、私たちが作っている方法と同じであったが、伯母さんを先頭に、従兄弟、
従姉妹、そして医学を勉強し、将来、医学の道に進みたいという18歳になる男の孫、日本語の教師を目指すこれも18歳の女の孫と、一族総出で作ってみえる。
そして、自分の仕事が終わると、まだ終わっていない部署の仕事を手伝う。
そして、仕事が丁寧すぎるほどであった。
これが、食べ物作りの愛情の入れ方なのだ。
「みんなでやろう・・・」
伯母さんの考えが、全員に引き継がれ、強い絆を感じた。
伯と私もあれやこれやお手伝いをさせてもらった。
3月になれば、バザールが続く。
このブラジリアでの収穫を生かし、頑張っていこうと思う。
【作業場や、器具、道具などの写真を撮らせて頂いたが、企業ノウハウがあると思われるので、写真や具体的な作業表現は、避けさせて頂きました。】
有意義な、ブラジリアへの旅でした。
今度は、飛行機で、お母さんを連れてまた、行きます。
宜しく・・・・。
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