風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第334段
年の暮れ総括(生活編)
私の今年の初めの出来事は、胆嚢切除の入院から始まり、生活ががらりと変わってしまった。
ブラジルに来た目的は、1つ。
その目的を変えてはいない。
伯との絆、私なりに・・・・・・・・こなしている。
それはそうだが、入院が3週間余り続き、その後の静養が1ヶ月ほど続いた。
3年前、ブラジルに来た時から、暇があればやってきた庭の草取り。
この入院を境にやっていない。
やろうという気力が薄らいでしまった。
キュウリを種から苗を作り、収穫し、ピリカラ漬をいっぱい作る夢。
いろいろやってみたが、実っても、苗1本につき3個か4個くらい実っただけで枯れてしまう。
ふんだんに牛糞を混ぜても、同じことであった。
野菜作りを諦めてしまった。
医者に「草取りの姿勢、良くないよ。」とも言われてしまった。
爺さんのやることは、いつも途中で終わり、完成を見ない。
チャート式数学も、”数学Ⅰ+A”の二次関数までで、後は、少しも進んでいない。
朝の太極拳も、この入院後はつづけてやることが出来なかった。
ラジオ体操の第1、第2を毎朝こなすだけになってしまった。
続いていることは、毎朝、ロウソクを灯し、線香をあげ、おふくろのお位牌に向かって手を合わせ、”おはよう”とい言うことだけになってしまった。
もう一度書くと、「爺さんのやることは、いつも途中で終わり、完成を見ない。」
もう、それでいい。
伯と2人で、鯛焼を焼き、漬物、佃煮、寿司、餅を作り、まだ先に、新しい物も作っていこう。
それだけにしよう。
こんな爺さんだが、何とか、何とか、何とか、これだけは、やり抜こう。
反省の多い1年であったのか?
そうでもない。
3年半前、私がブラジルに来て、素晴らしい庭を作ろうとした、荒れ放題の庭。
2ヶ月余り後の草を取り除いた後の庭。
2年半、がんばって草取りしながら、グランドカバーなどを植えていったが、草取りを止めてしまった。
”夏草や 兵共の 夢の跡”
爺さん、2年半も草取りをつづけた。
良くやったではないか・・・・・・。
”兵共の仲間に入れてやれ!”
そう思いませんか・・・・・・・。
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