風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第332段

知多88か所お遍路


 平成24年1月におふくろは、101歳という歳で、あまりボケもせずに大往生をした。

 それから、3か月後、私と伯は、私の故郷高浜市から知多郡東浦町に引っ越しをした。

 この東浦町で私は、自分の人生の最後までいようと決めていた。

 ところが、ひょんなことから、伯との結婚することになり、今生活しているブラジルの伯の実家に来た。

 結婚が決まったのが平成224年10月であった。

 ブラジルに移住する前に、美しい日本で生まれ、育ち、66歳まで生きることが出来た。

 我等一般庶民には、人生、荒波がつきもの。

 問題が多い人生であったが、何とか問題を解決しながら生きてきた。

 日本を離れるにあたって、日本に”ありがとう”を言いたかった。

 伯と2人で、愛車「青いフィット」でカーナビたよりに。

 「知多88か所お遍路」があることを知り、これを巡りながら、「今までありがとう、ブラジルに行きます。」を言いながら…・。

 おふくろの供養も兼ねて。

 おふくろは、今でも、私を見つめていてくれると思っている。

 風となり、優しく私を包んでくれている。

 知多88か所お遍路の「奉納経」、壱番寺「豊明曹源寺」、八八番寺「木ノ山圓通寺」、番外の寺を回り、最後は「名古屋八事興正寺」

どの寺か、忘れてしまったが、私によく似た「狸」の置物が置かれていた。

狸のいわれ・・・・・・

 1、笠は、「悪事、災難から身を守る。」

 2、顔は、「愛想よく。」

 3、眼は、「周囲をよく見私、正しい判断を下す。」

 4、腹は、「腹黒くなく、腹白で、大胆さと冷静さをも居合わせる。」

 5、通い帳は、「信用第一で、几帳面。」

 6、金袋は、「金運よし。」

 7、徳利は、「人徳を身に着ける。」

 8、太い尻尾は、「終わりよければ。すべてよし。」

 なかなか、狸には、なれません・・・・!!!!

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