風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第299段

1歩前進するために

  伯が今からの人生を食品関係の仕事、その中で、食品製造を選んだ。

 私にとっても、これが最終章となるべきものである。

 

 六畳と4畳半の台所兼食堂兼食品工場で、商品を作ったり、トライをしてきたが手狭になってきている。

 

 賃貸していた工場が2年ほど前から空いている。

 広さは、50坪ほどである。

 そこを改造し、食品工場(作業場といった方が良いくらいのところ)として整備に入った。

 

 ここを拠点にし、今からの食品人生を展開しようと、伯と決めた。

 しかし、整備する費用は、手持ち資金に比べ、べらぼうに高い。

 いろいろな備品が必要になる。

 いろいろな設備が必要になる。

 そして、過剰設備にならないように。

 難しい。

 手元資金がそんなにあるわけではない。

 うまくやらねばならない。

 第1期工事は、築30年を越している建物の雨漏りを直すため屋根の張替え、そして電気配線を主体に工事に入った。

 結構な工事費である。

 第2期工事は、水道関係としているが、売れ具合を見ながら慎重にやろうと思っている。

 工場は立派になった。

 でも、仕事が少ない、・・・・・・・・ではだめだ。

 人生最後の正念場を迎えている・・・・・・確実に、その方向に向いている。

改築が始まった工場内部。

壁のタイルは部分的に剥がれ、荒壁がむき出しになっている。

この壁、そして床に真っ白なタイルを張りたいと伯は言っている。

素晴らしい食品工場になると思う。

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