風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第298段

水曜日(その8)

 街を歩いてみると、ストライキをしていた銀行の扉から、「ストライキ中」と書いた張り紙が取り外された。

 どの様に歩み寄り、解決したかは知らない。

 バス、地下鉄、警察も含めて、もう、ストライキはしないで、解決の方法を見つけてほしい。

 ストライキの張り紙は外されたが、街中は、まだ不景気風があちこちで吹いている。

 

 グアルーリョスの町中の店舗は、ほとんど貸店舗で、こがまた、物件の割には賃料が高いと聞く。

 その賃貸物件に”ALUGA”または”ALUGA-SE"と書かれた看板が掛かっている。

 この看板が、あちらこちらで、だんだん多くなっている。

 空き家になってしまったのである。

 "ALUGA"・・・・・・・「貸します」   ”ALUGA-SE"・・・・・・「お貸しします」【-SE】がつくと、丁寧語になるようだ。

 私がブラジルに来た時も貼ってある物件を見たが、その数は、少なかった。

 店じまいをするところが多くなってきている。

 グアルーリョスの来る途中の高速道路に沿って、「ランドン」という会社がある。

 トラック、建築用の各種車両、鉄道用運搬車両などを作っている会社である。

 この会社が、生産中止に」なっているようだ。

 工場が空っぽであることが見て取れる。

 倒産したか、この工場だけを閉鎖したかはわからない。

 まだまだ、景気回復は、先の話になりそうだ。

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