風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第266段
5月の風(2016年)
バザールとフェスタへの出店や買い物に車で出かける。
グラルーリョスへは、バスを使わずに、伯と車で出かけることが多くなった。
高速道路を使うことが多い。
その高速道路は勿論、街中でも、日本のように信号が多くなく、また車線幅が広いので運転しやすい。
ただ、左側通行で左折できる交差点が少ない。
幹線道路は、交差点が少なく、十字路でなく立体交差しているところが多い。
左折し、方向を変えるには、いったん、立体交差している道路を潜り抜け、斜め右に入り、周回し、今来た道路と立体交差している道路に入り、方向を変える。
一般道路でも左折できない交差点がたくさんあり、いったん通り過ぎ、右折し、また右折し、もう一度右折し、方向を変えなくてはならない交差点が多くある。
だから、ある場所に出かけた場合、行きと帰りに違った道路を通らなくてはならないことが多い。
それでも爺さん、道を間違えずに運転することができている。
それは、グーグルマップで、予め行き先の住所をインプットし、マチダ家からの道案内を表示させる。
そして、ストリート ビューでどんどん町中をマウスで進めていく。
町中の景色が、どんどん変わっていき、道路を走っていると同じになる。
それを繰り返し、特に曲がり角付近の景色を覚える。
そうすると、運転していると、初めて運転する道でも、グーグルマップで見たとおりの景色が流れていく。
こうして覚えた道を走るのに、もう1つはカーナビを使っている。
カーナビは、ポルトガル語だから、伯に通訳してもらっている。
少しずつ、カーナビの言葉がわかってきている。
この2つを利用し、今までに行き先に間違わずに到着することができた。
ところが、先日、記憶した道を快走し、初めて参加するバザール会場に伯と2人でドライブ気分を味わいながら運転していたら、高架に差し掛かろうとしたときに、目の前で、トラックを道路に横付けされ、円錐ポットを並べられ、通行止めにされてしまった。
高架の上で、交通事故が起き、通れなくなってしまったのだった。
仕方なく、高架の道と平行に伸びている高架下の道路を走り、カーナビの案内どおりに走ることにした。
しばらく行くと、右に曲がれ、そしてまた右に曲がれで、またまた右に曲がるだけ。
結局、もとの事故のあった高架の道に出てしまった。
くるくる回っているだけだ・・・。
もう、わからない。
とにかく運転し、高架下の道を再び走り、左折できる交差点を見つけ左折した。
どんどん行くと、路面電車と平行する道に出た。
見たことのある風景に変わった。
この道は、前のバザールに出店したときに通った道であることが分かった。
どうもこの道は、目的のバザールへの道とは方向が同じで、1本違った道の様であった。
カーナビも順調に教えているようであった。
目的のバザールまでは、順調なら1時間ほどで行けたのが、2時間かかり、何とか会場に着いた。
そんなわけで、グーグルマップとカーナビのコンビで何処でも行けるようになっている。
すごい時代だ。
話は変わり、ブラジルの政情は、混乱しているようだ。
国民総選挙で、決選投票ではあったが選任した大統領を、議会が弾劾してしまった。
そんな制度があったのか?
どうなってしまうのか・・・。
オリンピックが近い。
問題なく、開催され、立派に遂行されることを期待しているのに・・・。
社会情勢の詳しいことは、専門家に任せ、書かない。
オリンピックを日本のテレビ番組で見たいと伯に相談し、部屋にテレビを置いた。
ブラジルでも日本のテレビ番組が見ることができ、NHKを見ることができるところと契約した。
新しいパラボラアンテナが取り付けられた。
料金は、毎月少しで済む。
日本にいたら、NHKに受信料を払うが、そのくらいの料金で見られる。
オリンピックで、日本の選手の活躍を思う存分見る予定でいる。
そんな中、不景気風もまだおさまらないが、バザールでは「少量多品目」で売り上げを伸ばしていこうと思い、新しい食品にトライしながら販売をしている。
よく売れたものは、引き続き販売し、売れなかったものは没にしていく。
そんな戦略で乗り切ろうと思っている。
リベルダージのバザールの返事はまだない。
諦めることにした。
草取りの方は、4ヶ月が経つのに、庭に足が向かない。
今年のグラルーリョスの冬は、例年より寒い。
綿入れの半纏を、着る日が多い。
日本は、紫陽花の頃。
中学時代に見た、紫陽花で作られた垣根に大きな花が咲いていたのが懐かしい。
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