風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第257段
9月の風(2015年)
決行しました。
「不景気の中、たくさんの人に買ってもらいたい大作戦」を決行した。
伯とどうしたら買ってもらえるか会議を開き、その中の決定事項を決行した。
ヴィラカホーンのバザールでの決行・・・。
ヴィラカホーンのバザールは、すでに今回で4度目になった。
ヴィラカホーンは、私たちが初めてバザールに出店し、鯛焼を消しゴムとか、おもちゃに間違えられたバザールであり、主催者が、あんこ入りのどら焼を販売していて、鯛焼はいつも苦戦している。
大作戦の決定事項は、
1、 コンパクト作戦。
2、 ピリカラ度半減作戦。
3、 値下げ作戦。
「コンパクト作戦」は、鯛焼は、いつも3個入りと5個入りを作り販売してきた。
これを、3個入りだけにした。
先の「やすらぎの郷」、バラフンダ(※後記)の「アグア ブランコ公園」での鯛焼の売れていく形が、これまでの5個入り先行が3個入り先行と変わってきていることを、伯は指摘した。
不景気の最中、5個入りより3個入りの方が買いやすいのであろう・・・との判断。
たくさん欲しいお客さんには、2個、3個買ってもらえばよい。
もう1つの「コンパクト作戦」は、漬物、おはぎなどは、容器を小さくし、内容量を少なくした分だけ、安くし、たくさんの人が買いやすいように変えた。
値段は、コストの高いニンニク以外は、すべて1個5ヘアウで設定した。
「値下げ作戦」は、今まで鯛焼を3個6ヘアウで販売していたが、3個5ヘアウに値下げをした。
これは、どら焼きに対抗するためであった。
どら焼きは、8個13ヘアウで販売しているから、それと同じくらいまで、値下げした。
さて、その結末は・・・。
「コンパクト作戦」・・・大成功!
1個5ヘアウということで2個3個とまとめて買ってもらえるお客さんが増えた。
特に、ピリカラ漬の売れ方は、複数売りが増えた。
鯛焼以外は、超順調な売れゆきであった。
特に、ピリカラ漬は、3時には完売であった。
これは、「ピリカラ度半減作戦」の成功でもあった。
今まで、ピリカラ度が強すぎて、試食しても、お口の中がピリピリしすぎて、買ってもらえなかった女性のお客さんがいたので、ピリカラ度を抑えた結果、女性のお客さんにも買ってもらえたのが大きかった。
「値下げ作戦」・・・。
値上げをする店が多い中、値下げをする店は、皆無であろう。
やってみたが、ヴィラカホーンの主催者とお客さんとの関係が親密であろう。
値下げ効果は、薄かった。
鯛焼の餡子を他の店より、格段に旨いものを作ろうと考えたのもこのどら焼きに負けまいとしたからであった。
しかし、簡単には、崩すことができない。
どら焼きを買い、食べながら歩いていた女性に、「エスペリメンタ」。
試食してもらい、どら焼きの餡子とどちらが旨いかを聞いてみた。
ニコニコして、「今度、買うわ・・・。」だって。
ほんとに、次回は、買ってもらえるのか・・・。
この大作戦、とりあえず、成功と思える。
「8月の風」の中では、1ヘアウ、36円として書かせてもらいましたが、半月が経っただけで、1ヘアウ、30円を下回る日が出てきた。
急激な、ヘアウの値下がりである。
そんな中で、10月には、また、「アグア ブランコ公園」にて3日連続で「子供の日」のフェスタが開催され、それに参加の予定である。
「不景気の中、たくさんの人に買ってもらいたい大作戦」を続行しようと思う。
このフェスタでは、鯛焼を3個6ヘアウに戻す予定である。
天敵どら焼きがいない間に、そっと・・・も ど し て し ま お う。
伯が美容師養成学校の全課程を修了した。
9月14、15日の2日で筆記試験、20日に実技試験を受験した。
実技試験の女性の整髪はミユキがモデル、そして男性の理髪は爺さんがなり、試験を受けた。
日本にいるときから、伯にサンパツしてもらっていた時より、格段に鋏の使い方がうまくなっていた。
ところが、伯は、女性だけを仕事としたいようである。
合否結果は、10月中旬に発表される。
この日のために、冷蔵庫に「白ワイン」を1本冷やしておいた。
別段、高価なワインでも何でもない。
爺さん、ワインの味などわかりはしない。
白ワインは、冷やして飲み、赤ワインは冷やさないで飲む。
いや、その逆であったかもしれない。
両方、冷やすのか?
そんなことさえ、知らない爺さん。
でも、乾杯。
晩酌をやめてから、もう7か月以上、アルコールをやめていた。
そのせいもあり、安物ワインでも、めっぽう旨く感じ、酔心地は、最高であった。
胃痛、悪寒、発熱がなく、胃潰瘍は、大丈夫である。
美容師の全課程を修了したのであるが、まだまだ技量がヒヨコであるから、今から、細かな技法を習得するため、まだまだ、通学するようだ。
庭には、「ゆず」の苗と「パパイヤ」の苗を植えた。
「ゆず」は、結実するのに、かなりの年数が必要で、私が大宇宙に帰る前に結実するかどうか、わからない。
「パパイヤ」は、もう、1年もたたないうちに結実をするようだが、「パパイヤ」の木には、雄株、雌株、そして、両性株がある。
庭に植えた苗がどの株なのか、わからない。
花が咲かなくては、わからない。
8月初旬から、1週間おきに2粒づつ種を蒔いてきたきゅうりが、大きくなってきた。
今度は、旨くいくと思っている。
おてんとうさんの下、元気はつらつ。
それに、「牛糞」を土に混ぜたのが効いているようだ。
牛糞は、苗木屋で購入し、有料である。
東浦で野菜を作ったときは、近くの牛牧場で、乾燥させた牛糞を無料でもらうことができたのに・・・。
残念!
草取りは、朝6時半ごろから開始している。
春といえども、日中は暑く、30℃を超える日が多かったので、朝早く作業にかかり、太陽が昇り、暑くなる10時頃までと、午後は、4時頃から、草取りをすることができた。
朝は、サビアをはじめ、数種類の小鳥の囀る合唱の中でゆったりとした草取りであった。
※「8月の風」で、バラフンダの街の位置をサンパウロの西地区と書いたが、バラフンダは、サンパウロの中央に近い地区のようである。
サンパウロ市は、とてつもなく広い。
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