風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第253段

5月の風(2015年)


 “さらば・・・晩酌!”


 大宇宙より私にメッセージが届いた。

 「健康第一は、言葉だけでなく、実践しなくてはならない!」

 今年2月、69歳の誕生日を境に、晩酌を止めた。

 1月の終わりごろに、庭の草取りをしていた時、胃の痛みを感じた。

 「ピンガ」の影響が大であろうと思った。

 晩酌は、ブラジルに来た頃は、土曜日と日曜日だけにしていたが、だんだんと毎日になっていた。

 毎日、小さなおちょこで2杯だけのピンガなら、大丈夫と簡単に考えていた。

 ところが、ピンガのアルコール度は、46度。

 これが、いけなかった。

 晩酌を止めても、2月、3月、4月と胃痛が数時間続いた後、悪寒、その後で発熱という有様であった。

 5月に入り、その回数が増えてきた。

 胃の検査をした。

 「胃潰瘍」になっていた。

 

 伯は、消化の良い食事を作ってくれた。

また、体を冷やすに保冷剤を私のおでこに何度か替えてくれた。

 

 爺さん、健康第一がモットーであったはずなのに・・・。

 馬鹿な爺さんである。

 6月には、血液検査、検尿をする。

 伯は、美容師養成学校に通いながら、気遣ってくれている。

 迷惑をかけてしまった。

 「健康第一、止めよう晩酌!」

 そして、体調を直し、いつの日か、花吹雪舞う、桜の下で、友と、ゆったりと、コップ酒、飲むことを、実現させようぜ・・・爺さん。

 さて、5月のバザールへの出店は、1回だけであった。

 サンパウロ、パトリアルカで、昨年も出店したバザールであった。

 先ずは、ピリカラ漬。

 福神漬を売るおじさんの処に、1番に挨拶に行った。

 昨年出店した時に、会話をしており、1年ぶりの再会であったが、笑顔で握手を交わした。

 昨年、はじめてピリカラ漬を売り、3個しか売れなかったバザールである。

 「エスペリメンタ・・・!」

 爺さん、頑張った。

 絶賛、好調な売れ行きであった。

 アイテムは、キュウリのQすけ、ニンニク忍者の忍八くん、ベテハバのベッティーさんであった。

 そして、わが陣営から、福神漬の陣営がちらほら見え、福神漬も好調の様子であった。

 両者、完売とまでは行かなかったが、好勝負で、勝ち負けなしのノーサイドであったと思っている。

 ところが、鯛焼が最悪の結果になってしまった。

 これは、このバザールの2週間前に出店する予定であったバザールに出店することが出来なかったことに起因している。

 出店する予定の前日に、爺さんが頑張って鯛焼を焼いたが、その後、前述の胃痛、悪寒、発熱を感じ、寝込んでしまった。

 急遽、出店を見送るはめに陥ってしまった。

 鯛焼は、サンドイッチ方式で、焼いた後で具を挟む作り方なので、生地がもったいないと思い、生地を冷凍保存をしたのです。

 それを今回のパトリアルカのバザールで使ったのです。

 冷凍保存をしたために、少々、ぱさぱさし、ふんわり感がなかったのです。

 「エスペリメンタ・・・。」

 爺さん、がんばっても、試食したお客さんは、美味しい物をよくご存じでした。

 ごまかされずに・・・・・・・・・・・・。

 150個の鯛焼の半部は、売れ残ってしまった。

 “馬鹿なじいさん・・・新しく作ればいいのに…!”

 5月第2週の日曜日は、母の日であった。

 ブラジルも日本と同じく、お母さんに感謝の気持ちを表すに、花を贈る。

 日本で見られるカーネーションは見当たらなかった。

 ゆり、カラーなどが眼に着いた。

 何の花でも、良いようである。

 この日は、あちらこちらの交差点で、送り物用の花を運転手に売る光景が見られた。

 伯と私は、白いゆりを私のお袋(実母)に、赤色のゆりをお母さん(義母)に1鉢づつ贈った。

 そして、母の日が過ぎた1週間後に、2つのゆりを庭に植えた。

 来年、美しく咲くことを祈って・・・。

 庭は、薔薇が咲きはじめ、薔薇は、緑の中で、赤色を誇らしげに広げている。

 ガザニアを植えた。

 ガザニアは、冬でも枯れることなく、繁殖力の強い花である。

 庭の土に合っていると良いが・・・。

 キュウリは、1.5メートルくらいに成長し、実を付け始めたが、大きくならない・・・。

 実は、2センチほどで、成長を止めている。

 土のせいか・・・。

 インターネットで野菜の月別の種まきを探し、どの野菜を何月に植えると良いか、表を作った。

 キュウリは、3月、4月、5月となっているから、3月から少しずつ、プランターに種をまいてきた。

 前述のように、土が悪く成育が止まったのか、・・・。

 1つ疑問がある。

 それは、ブラジルでは、5月以降、六月、七月と冬に向かい寒くなる。

 日本では、夏野菜であり、熱く前に種をまく・・・。

 

 もう1度、ブラジルで気温が上がって、熱くなる前の七月、八月に種まきをして見ようと思っている。

 グラルーリョスの五月の空は、どんよりとし、雲1つない秋空は、数日しかなかった。

 寒く、犬も猫も日が当たる場所をさがし、昼寝をする。

 

 今日で五月が終わります。

 夜来の雨は、昼をまわっても降っている。

 今日は、日曜日。

 昔の歌。

 「雨がしとしと、日曜日・・・♪♪」なんて歌があった。

 そういえば、マドンナは、この曲が好きだと言っていた。

 そんなことを思い出し、マドンナの微笑みとモナリザの微笑みが重なり見える。

 

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