風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第242段
お守り
ブラジルに戻り、一夜が明けた。
まだ旅行の余韻が残る中で、荷物の整理をした。
日本に持って行った鍋や衣類をスーツケースから出していった。
お土産を出した。
沢山の頂き物である。
出すたび、頂いた人の顔が浮かぶ。
食べ物、日用品などを分けていった。
その中で、「お守り」を頂いた。
1つは、「勾玉のペンダント」。
また1つは、手作りの「Mのイニシャルが彫られたストラップ」。
爺さんが、ブラジルで何をしでかすか、心配して私に持たせてくれたと思っている。
もう1つは、100円ショップで売られている「携帯用ランプ」。
何処にでもある、ランプに綺麗に「トールペイント」で、細かい花が描かれている。
プロ級の絵である。
100円の「携帯ランプ」と思えない。
スイッチを入れると、遠くまで光が届く。
きっと、私のブラジルでの生きる道を、間違いないように照らしてくれると思う。
「爺さん、むちゃしないで・・・。」と言っている。
頂いたお守りは、外出時に何時も持って出かける小さなショルダーバッグに入れようと思っている。
荷物を整理し、庭を見た。
やはり、雑草である。
40日放っておいたのだから、雑草は、勝手気儘に成長していた。
また、草取りを始めよう。
握り締め 遥かな人を 廻らせる
わが人生を このお守りに
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