風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第171段

ワールドカップ 街中の様子

 ワールドカップが始まった。

 デモ隊が出て、戒厳令の中の開幕であったが、政治的、経済的な背景は、報道のプロに任せておこう。

 さて、開幕戦、ブラジル対クロアチア戦が始まった。

 マチダ家でテレビでの観戦であった。

 美味しいビールを飲みながら、テテと伯と3人で観戦した。

 途中でジンタが仕事から戻り、帰宅の途中の街中の様子を話してくれた。

 街中には、車と人が消えてしまっていると言っていた。

 いつもの街中の活気が、それぞれの家庭のテレビ観戦の熱気に変わっているようだった。

 マチダ家の観戦状況は、さほど熱気を帯びたものでなく、ビールとピーナッツでゆったりと観戦した。

 ブラジルが勝利したのは、御存じのとおりである。

 そして、6月15日、朝、伯とミユキと3人でルースまで買い物に出かけた。

 家を6時に出発し、7時を少し回った頃にルースに着いた。

 ルースは、私たちがサンパウロに行き、地下鉄を使う時に何時も初めに乗る駅のアルメニアから2つ目の駅で、伯がヘプブリカの美容師養成学校に通うのに、乗り継ぎをする駅である。

 ルースの次の駅がヘプブリカである。

 

 今日、ルースに買物に来たのは、日本に帰る時の「お土産」を買いに来たのです。

 ルースの街は、リベルダージと同じくらいの人混みで、多くの人が買物のために来ていた。

 

 街中のビルには、ブラジルの国旗があちらこちらに飾られ、車には、大きな国旗をフロントに挟んでいる車、防寒具のフードの小さな布に国旗がプリントされている物をフェンダーミラーにかぶせている車、窓ガラスと窓枠の間にプレートを挟み、その先には20センチほどの棒が付いていて、それに国旗がはためいている車。

 どちらを向いても、ブラジルの緑と黄色の国旗が飾られていた。

 そして、ブラジルの黄色のユニフォームを来て歩いている人。

 ユニフォームの背番号は10番が圧倒的に多かった。

 「ネイマール JR」の背番号で、その人気が、絶大であることがわかる。

 ミユキの子のネネは、「大きくなったら、ネイマールのお嫁さんになる!」と言っている。

 大通りの店先には、ワールドカップの関連商品が沢山並べられ、その関連商品の色も緑と黄色で、町中が緑と黄色に包まれていた。

 売子が、応援グッズである圧縮式のラッパで、「ブー・・ブー・・」と鳴らし、隣では口にくわえるラッパを「プー・・プ・・」と鳴らし、煩いが、活気があった。

 何時も元気な私の「お〇〇」なんて、恥ずかしくて、「今日は、お休み。」

 

 3時間ほどブラブラと買物をしたり、食べ物を食べたりしながら歩いた。

 ルースの隣の駅の「サンベント」に着いてしまった。

 どれだけ歩いたであろうか・・・。

 今日は、日本対コートジボワール戦のある日なのだ!

家に帰り、夕食後、ピンガを少し飲み、ひと眠りした。 

 日本時間では、朝、10時のキック オフであったが、ブラジル時間は、夜10時であった。

 9時半に起きて、伯とテテとお母さんと4人で観戦した。

 もちろん、美味しいビールとピーナッツは変わりなかった。

 変わったのは、ブラジルは勝利をおさめたが、日本は敗戦に終わってしまったことだ。

 観戦していて、残念に思った。

 ザック監督が日本を率いることになった頃は、「アグレッシブ、もっとアグレッシブに!」と言いていたのが、少しもそのような場面がなかった。

 残念、無念・・・。

 日本は、コンフェデレーションカップで、3敗してしまったが、今回の残り2試合の一次リーグでの試合に勝利を収めて欲しい。

 2002年の日本と韓国で開催されたワールドカップでは、ブラジルが優勝している。

 今度は、ブラジルでの開催であるから、日本が優勝という、歴史的な瞬間が訪れる事を願っている。

 「アグレッシブ」に戦って欲しいなあ・・。

        街中に 人影もなし 車なし

            何時もの活気が テレビの熱気に

 

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