風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第597段

伯の運転



  グアルーリョス市の財政難でストップしていた高速道路インターチェンジの工事が再開された。

  マチダ家から高速道路までは、ほんの数分であるが、朝夕の渋滞は、グアルーリョス市の中でも1番の難所である。

  高速道路にたどり着くまで、30分もかかっている。

  この渋滞を無くそうとするのが狙いの工事であるが、着工して3年になっている。

  いまだ渋滞を解決するまでには工事が進んでいない。

  新しい道が1つずつ出来てきてはいるが。

  さて、伯は、車の運転免許を持ってはいる。

  でも、高速道路を運転したことがなかった。

  “怖い、怖い!”・・・

  確かに、ブラジルの運転は、ルールを守らずに、運転のエチケットも知らない走り方といっていいであろう。

  高速道路などで、走行中の車線変更の割り込みなどは、まったくもって、エチケットを知らない。  だから、“怖い!”・・・その通りであろう。

  今、我が陣営がお世話になっている小売店は、ヴィラ カホンとグアルーリョスにある。

  爺さん流安全運転を伯に教えて2か月が経った。 

 マチダ家から、小売店までの道路の車線をどのように走ると、1番車線変更をしなくていいのか・・・・ 

 毎回、同じ車線を走り、伯が運転するのに、最も楽に到着できるようになるであろうと・・・ 

 そして、前を走る車との車間距離を取り、無謀な割り込みがあっても、スムーズに割り込ませる。  “どうぞ、おはいりください”の心で、ゆったりと・・・・

  そして、高速道路と言えども、走れ!走れ!でなく、マイペースで・・・・

  これが、爺さん流安全運転です。

  爺さんの運転の仕方を助手席で何度も、何度も見ながら、自分が運転しないでも、どこを通り、どのように運転しているか、自分が運転していると同じ気持ちで・・・・・

  そして、土曜日に、伯が運転したのです・・・

 高速道路を走り、グアルーリョスの店まで・・・・・ 

 爺さん、何も言いません・・・・・

 爺さんと同じように、安全運転! 

 帰りも、大成功・・・・自信が付き始めたかな? 

 伯は、ゆくゆくは、1人で運転し、営業をしたいといっている。  

  何も教えることはない。

  助手席に座って、爺さんの運転を見ていれば、あと少しで、どこでも行けるようになります。    今度の日曜日に、ヴィラ カホンでバザールがあります。

  運転させます。 

  伯の運転も、1人で営業、納品が出来るようになれば、大きな改善です

。  事故を1番起こしにくい運転に慣れて欲しい・・・・ 

 マチダ家の前の道路の渋滞が早くなくなってくれると、今よりもっと運転が楽になる。

  もう少しの我慢かもしれない。 

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