風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第584段

不思議です 

  ”美凛が逝ってしまいました。

  寂しいです。

  1日経ちましたが、寂しさいっぱいです。 

 私の名前はチビ(智美)です。

  女の子です。 

 17歳です。

  日本にいた頃から、美凛と一緒にアパート住まいをしていました。

  今、本当に寂しいですが、立ち直って見せます。” 

  そんな感じの朝です。


  さて、この段の本題に・・・・

  2か月くらい前の朝の出来事です。

  5時半ごろ、伯と二人で、お得意様にお届けする餅を車に積んでいた時の事・・・  庭の犬たちが、けたたましく吠え始め、玄関の方へ、一斉に駆け出しました

。  なんだ・・・と思い、伯と一緒に玄関の方へ・・・・

  塀の近くの庭に、子猫が1っ匹。

  誰かが、ブロック塀越しに投げ入れたのです。

  (1年ほど前にも同じことがあり、その猫をマチダ家で飼っています)

  子猫は、顔に引っ搔きかかれたような傷が数か所あった。

  伯は、抱きかかえ、美凛たちのいる部屋に連れて行ってやった。

  納品から帰り、ミルクをやったり、ベッドを作ってやったり、動物好きの伯のこと、手っ取り早い。

  しかしだ・・・・

  この子猫、他の猫が近づくと、”ギャー、ギャー、プープー”と怒り出す。

  他の猫は、仲良くしたいと思って近づいていくのに・・・・

  挙句の果ては、雄同士で、取っ組み合い・・・・

  しばらくしたら、仲良くなると思って一緒の部屋で住まわせたが、隅っこに固まったまま。

  猫の猫嫌い・・・・

  ここに捨てられる前に、きっと虐めがあって、何か動物に対して、トラウマを感じているのかも・・・・・

  なおらない・・・・2週間経過・・・・

 治らないし、可愛そうだから、離れている建屋のキッチンに1っ匹で住まわせることにした。

  ここは、日が当たらないので、爺さんが、昼寝をするときに、他の猫のいる部屋に接しているベランダの扉を閉めて、他の猫と接触しないようにし、日光浴を1時間ほどさせている。

  たまに、他の猫が窓際に行くと、ガラス越しに、”ギャーギャー”とやってる。

  キッチンのソファーで爺さんが、休憩寝をし始めると、腹の上にのかって来る。

  可愛いものです。

  顔の傷もきれいに治りました。 


  さて・・・・・不思議なことです。

 この猫・・・・美凛と同じように、真っ白なんです。
  美凛のように、青い目ではないですが、美凛にそっくりなんです。
   今、美凛が逝ってしまって、今、思うこと。
   この真っ白な子猫をここに連れてきたのは、きっと、美凛なんだ!
  もう、生きられない自分の代わりに、伯が寂しくないように、美凛が連れてきたんだ!

伯が命名・・・・”モッチ(餅っち)です。美凛と同じ男の子です” 

 伯と二人で、餅を作っているので、餅の仕事が良くなりますように・・・・と

  餅っちの読み方は、名前ですから、人間でも、名前の場合は、少し漢字の読み方を変えるときがあるから・・・・ 


   不思議な出来事が、あるものですね 


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