風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第29段

環境保護

 庭の草むしりをしていた時に、私が伯に「この木、邪魔だから切ってしまおうか。」と話したら、伯がブラジルの樹木の現状を、話してくれた。

 アマゾンの環境破壊が大きな問題になっているが、そのことについてはインターネットで詳しく専門的なことが、たくさんの方向から書かれている。

 産業や商品に関して、日本が受けている多くの恩恵も書かれている。

 ここでは、ブラジルの街中の環境保護について、伯が話したことを書きます。

 アマゾンの破壊の問題から発展して、ブラジルでは、森、街並み、そして一般家庭の樹木を、無断で伐採してはいけない事になっている。

 どのくらいの大きさまでの樹木かはまだ知らないが、公共の場の樹木は勿論のこと、一般家庭の樹木をも、勝手に伐採することは許されない。

 自宅の庭木もである。

 許可なく伐採すれば罰金である。

 監視員が巡回している。

 伐採する時には、伐採に必要な許可を取らなくてはならない。

 鳥についても、勝手に捕獲してはいけない鳥があり、樹木と同様に管理されている。

 オオムがその1つで、街中でもオオムが飛ぶ様子をみることが出来る。

 環境保護のお陰で、だんだんオオムの数もまた昔に戻ってきている。

 マチダ家の庭にも来ないかと思っているが、まだ来ない。

 ハチドリや、大きさが日本のハトの半分くらいのハトは庭で見かける。

 

アマゾンの破壊は止めなくてはならない。

 アマゾンは、全世界の問題として、ブラジルは積極的に、保護活動をしていると思う。

 しかし許可なし伐採、密猟は後を絶たないとのこと。

 生活のために密猟をする、という言い分もあるようだが・・・。

 もうそれは、成り立たない。

 

 また河川の汚濁もあり、その浄化作戦もきっとやっていると思う。

 マチダ家の西に小川が流れている。

 伯が子供の頃は水遊びが出来たという。

 グラルーリョスの意味は、「メダカがたくさん」という意味のようである。

 今は濁り、魚も住めない状態の川に変わっている。

 そして、私が住んでいた高浜市には、稗田川という川がある。

 私が子供の頃は、とてもきれいな川であった。

 フナ、ドジョウ、メダカ、ザリガニ等を獲ったり、川底が砂地で水もきれいで、大きなシジミもとれた。

 ザリガニやシジミを煮て食べた思い出がある。

 楽しくもあり、懐かしくもある思い出なのです。

 世界中が汚れてしまっている。

 もう元には帰れない。

 人がそれをやってきた。

 

 少しでも環境保護に協力しようと思うが何をしたらよいのか?

 大宇宙に申し訳ないが、判らない。


       生活は 加速度ついて 止まらない

              あの美しい 地球は戻らず

 

 ※ 田舎暮らしをもっと若い時からやっていたら、今の申しわけないという気持ちが和らいだだろうか?

  今よりも地球に協力したと、言えるような気がする。

  地球規模からすればほんの塵の如くではあるが・・・。

マチダ家の裏に流れている川。

昔は、水浴びがで出来、メダカがたくさん住んでいた。

今は、工場排水、生活排水、様々な悪水が流れ込んでいて、何も住めなくなっている。


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