風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第507段

部屋中、打ち水

 ブラジルの夏到来。

 “かんかん照り”という言葉の”かんかん”という部分の漢字を知らない。

 ブラジルの“かんかん照り”は、“乾乾照り”という漢字が一番似合っている。

 そんなブラジルの暑さである。

 今、午後6時半、太陽が沈む頃で、もう、部屋には、西日が射しこむ時間が過ぎた。

 でも、部屋の中の温度は、30℃を超えている。

 部屋の壁、床、そして、部屋の中にある物、全てを温めたまま、太陽は、知らん顔して沈んでいく。

 暑 く て、た ま り ま せ ん !!!!!!!!

 猫4匹、ぐったりこっこ。

 ところが、爺さん、2年前、発見したんです。

 伯がアイロンかけの時に使うスプレーを見て・・・・・

 “いっぺん、打ち水みたいに、床にスプレーで霧吹きしてみよう・・・・・”

 我が部屋の床は、タイル張り。

 しゅっ、しゅっ…と床にスプレーしてみた。

 見る見る間に、乾いていく。

 何度も、何度も、スプレーしてみた。

 床が濡れて水分が残るくらいまで・・・・・

 おっとと・・・・・・だんだん、涼しくなってきましたではありませんか・・・・・

 こんなに早く乾いてしまうなら、部屋中、ベッド、壁、棚の上の何やら片付いていない物体など・・・・

 どんどんスプレー・・・スプレー・・・・スプレーの水がなくなったら、水を補充して・・・・

 時間をおいて、何度も何度も・・・

 たまには、自分の頭の上から霧を降らせ・・・

 ぐったり猫4匹にも。

 逃げるどころか、霧がかかると、ウルウル目をし、気持ちよさそう。

 これぞ! “ブラジル、部屋の中、打ち水の術!”

 心地よい、心地よい!

 エアコンなんて、いりません。

 ブラジルに住む、我が家のようにエアコン、クーラーのない家族・・・・

 やってみてください。

 今夜も、いい夢、見よう

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