風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第495段

年の暮れ、リベルダージ

 昨日(日曜日)のこと。

 小一時間ほどのドライブ。

 伯と2人でリベルダージへ。

 今度の日曜日、マチダ家に親戚が集まり、クリスマスのパーティーをする。

 その時に、伯が、巻きずしやちらし寿司を作りたいというから、その買い出しである。

 朝8時半、リベルダージに到着し、日系の文協の駐車場に車を預ける。

 そして、400メートルほどのリベルダージのメイン道路の坂道を上る。

 結構な勾配である。

 私のブログを読んでしまったお天道さんが、がぜん元気になり、日差しは、きつい。

 坂道を上ると、いつも買い物をする日本の食べ物を売っている店にたどり着く。

 あれやこれや、かごに入れ、買い物を済ます。

 やれやれと思ったら、伯が”もう1軒、買い物に行く。暑いから、ここで座って待っていてくれ・・・”と離れた。

 私は、写真のように皆さんが座ってみえる、道を挟んだだ反対側のベンチに座った。

 ちょうどベンチは、ビルの陰になり、”伯涼扇”が爽やかに、ベンチに腰を下ろした私を包む。

 でも、幾度か、”テテがいなくなる、来年をどのようにしようか?”、決まらぬまま、ふと浮かび消え、また、戻ってくる。

 今、考えても仕方がない・・・・・・そんな風。

 

 あたりを見回し、写真を撮ってみようと・・・・・

 まだ、9時前、街は、シャッターを下ろし、半寝をしている。

 そんな街の中、いつも買い物をする店は、お客を呼び込んでいる。


 見上げれば、旗。

 私と同じ、吹く風に靡き、ああ・・・どうしよう・・・・・

 そんな風なのか・・・・なんだか、わからず・・・・

 そして、少しづつ人が増えてくる。


 買い物袋を両手に、坂道を下り、文協に・・・・・

 荷物を車に・・・・・・

 駐車場を出て、文教のロビーへ・・・・

 その途中、ブラジル移民の初期の日系人の生活を写した写真に出会う。

 当時の、貧困、苦悩が見て取れる。


そして、今日の文協、”紅白歌合戦”


会場に入る。

 もう、満員。

 一番うしろの席に座る。

 始まり・・・・・始まり・・・・・・

 開会式の1枚。


 あまりよく撮れませんでした。

 開会式の様子は、上の写真のポスターのほうがよくわかります。

 そして、どんどん、日本の歌を歌っていく。

 でも、どの歌も、私が知らない、いつ頃の歌なのかもわからない。

 きっと、全てが、新しい歌なのでしょう。

 ただ、一つだけ、わかりました。

 ”麦畑”・・・・・・面白おかしく、2人で歌いました。

 歌手は、プロの方でなく、アマチュアの方だが、皆さん、お上手。

 1980年後半、日本で活躍した、日系ブラジル人のカルロストシキ氏やマルシアさんに参加をしてもらったら、また違った面白さがあるのかな・・・・・なんて思いながら、弁当を広げる。

 先ほど私がベンチで”伯涼扇”に包まれ、ゆったりしていた時に、伯が買ってきた巻きずしといなりずしの詰め合わせと、飲み物はカルピス。

 さあ、いただきます!!

 ひと口食べた爺さん、”なんだこれ・・・・・・まずい”

 食べ物にケチをつけない爺さんが、そう言い、一口食べただけ・・・・・

 このお寿司を見てみると、〇国の人が経営する店のお寿司。

 寿司の味ではない!

 ”日本のお寿司がこんなんだと思われたくない・・・・”と爺さん、思う。

 〇国の中だけで、売ってほしい。

 日本のお寿司と思われたくない。

 結構、むちゃなことをしている店があるものだ・・・・・・

 それでも、リベルダージでは一番店?

 

 一時間たち、開場を出る。

 今日で最後の”伯の絵画教室”

 3年間、お世話になったが、忙しくなり、継続が出来ない。

 絵具、絵筆、描きかけのキャンバスを絵画教室から運び出す。

 これからは、時間があれば、家で絵を描くことにした伯。

 道具を車に積むが、なんだか、寂しい。

 でも、忙しい中、3年、よく続けたと思っている。

 年の暮れ、なんだか、複雑・・・・・・・

 

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