風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第491段

久しぶりの庭

 夏なのだが、グアルーリョスの太陽は、怠け者で、顔を出さない日がつづいている。

 私がいる部屋も温度は、20度を下回っている。

 午前7時前、庭に出てみる。

 前に庭に出たのは、何時だったか?・・・久しぶりに庭に出てみた。

 バザールの出店の予定を全てこなし、ゆったり気分である。

 もう夏・・・・・・・夏草が勢いをつけてくるころである。

 

朝7時、太陽の日差しがない中、四葉のクローバーは、まだ、目を覚ましてはいない。歯を閉じ、四葉か何だか判ったもんじゃない。

 昨年植えた紫陽花が花をつけ、白く優しい。

 日本の季節では、梅雨時かな・・・・

 そして、いつ植えたのか私は知らないが、伯が植えたコスモスがちらほら、可憐な装いを見せ始めている。

 日本の季節では、小春日和か、秋なのかな・・・・・


そして、日本では、9月の花・・・・ランタナが咲いている。


 ランタナの花ことば。

 心変わり、合意、協力、厳格。

 そう言われても、私にとって、どの言葉が当てはまるのか・・・・・爺さん、わかりません!!!

 こんなグアルーリョス、春なの?夏なの?秋なの?

 さっぱり判りません。

 2年前に植えた”柚子の樹”。

 10年を過ぎても、実をつけるかどうか・・・・・・・・・

 その実を爺さん、見たいのですが、見ることはないでしょう。

 ブラジルには、あまりない”柚子の樹”。

 いつの日か、柚子の香りを伯が知り、私を思い出してくれることを・・・・


 さて、シソが大きくなってきた。

 シソのふりかけなんて、作ってみよう。

 そして、もう1つ、”SISO-ALHO"。

 私なりの”SISO-ALHO"の漬物を完成させる!


伯が植えた”ハナウメ”・・・・・・大きくなってきている。

 シバ漬けに似た漬物にする。


こんな庭、私の大きな憩いの場。

 また、何か、やってみよう。

 そして、昼下がり・・・・・・

 バザールの予定を完遂しても、まだまだ、餅つくりは続く。

 半年前に始めた卸の仕事。

 当初は、売れずに、硬くなった餅が出戻り状態。

 でも、今は、それが減り、売れ数が増えてきた。

 時には、”DAIKITTYの餅”とご指名で、数個の注文があったと小売店からの電話。

 有難いことである。

 それに応えて、伯と2人、昼下がりの餅つくり。

 朝4時起きで作っていた餅、もう、間に合わない。

 前日の昼下がり、作ることにした。


大宇宙は、爺さんを忙しく働かせてくれる。

 大宇宙は、これが”幸せ”なんだと教えてくれている。

 そう、思う

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