風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第463段
庭いっぱいに
ブラジルに移住し、4年半の時が流れた。
ブラジルに来て、始めに思い付いたのが、庭つくりであった。
日本にいた頃、伯に、マチダ家には、広い庭があると聞いていた。
日本での最後の一年。
町ではあるが、まだ、里山の趣を残している東浦での生活の中で、JAから借りた6畳くらいの広さの畑で、伯と二人で、キュウリ、トマト、ナスなどの夏野菜、そして、冬には、キャベツ、白菜、大根などを作り、楽しんだ。
結構うまく出来た。
だから、ブラジルでは、広い庭を、野菜畑にしようと思っていた。
ブラジルに移住した時のマチダ家の庭は、”ジャングル庭”であった。
爺さん、毎日、毎日、一日中、頑張って、草取り。
これを、ブラジルでの仕事と決め、よいこら、よいこら・・・・・
3か月くらい後に、とりあえず、草取りを終えた。
後から後から生えてくる雑草を一本、一本丁寧に草取りをし、畑にしようと、キュウリを植えてみたが、土が畑の土になっていない。
赤土で、雨が降れば、べとべと、乾季になると、カチカチ。
畑を断念。
グランドカバーを敷き詰めようと、毎日、毎日、細かい草取り。
そんな草取りが、2年半続いた。
かなり、落ち着いてきた。
このブロブの前半の部分は、この草取りの記録がほとんどであった。
それが、爺さんの仕事と決めていたから・・・・・・
ところが、小さな腰掛に、大きな尻を乗せ、せっせ、せっせと草取りに精を出していたが・・・・・・・・・・
突然、”いてて・・・・いてて・・・・・・・”
病院行き・・・・・・・・・・胆嚢摘出・・・・・・・・1か月の入院。
1年半前のことである。
それから、庭の草取りを、あきらめた。
草取りの姿勢を、医師から忠告を受けた。
1年半過ぎた今・・・・・・・・その庭が・・・・・・・変貌し始めた。
伯が、やり始めた。
ポットに種を蒔き、その後、庭に移植。
一つの苗に一本の木ギレ。
犬たちが遊び、苗を荒らされないように・・・・・
花梅の苗である。
土を見ていただくと、相当なそ粗土で、畑としては、適していないが、
花梅や、次にあげさせていただくシソは育つようである。
棒の横の小さな緑色の苗が、花梅です。
花梅は、日本では見たことがありませんでした。
大きくなったら、また、写真を撮って紹介してみます。
これは、シソの苗です。
伯は、花梅も、シソも漬物にすると、考えているようです。
樹上で、蘭が美しく咲く庭でも、地上は、荒野に似た赤い土で覆われ、畑にするには、何年も、何年もかかると思われます。
庭いちめんに、花梅・・・・・・伯は、そう考えている。
まだ、100本近い苗がある。
別冊特大付録・・・・・・・
0コメント