風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第437段

柔らかい餅と温かいとうふ


 テテが営業に走る。

 先回の売れ残りなどの回収もある。

 なかなか、餅だけでは、売上を増やすことが出来ない。

 今から、売り方をどのようにしていくか、テテに考えさせている。

 私からの意見は、言わない。

 自分で考え、自分で行動し、生きる・・・

 そう、思っている。

 さて、日本にいた時に見ただろうか?

 日本にいた頃に餅を買うのはお正月の鏡餅くらいで、他に買ったことがない。

 鏡餅は、硬い。

 日本で販売している餅にのか柔らかいのがあるのか・・・・・?

 ブラジルでは、餅というと、白餅もあんこ餅も柔らかい餅のまま売られている。

 硬くなった餅は、買ってもらえない。

 返品されてくる餅は、日が経ち、硬くなっている。

 餅を卸している業者は、5社くらいあるようだが、日が経っても、まだまだ、柔らかい。

 我が陣営は、もち米100%で、他の混ぜ物は使っていない。

 ネットで調べたら、砂糖、トレハロース、水あめなどを加える・・・・とある。

 バザールでは、“もち米100%”ですといいながら、100%もち米を売り物にし、売ってきた。

 それで、よく売れている。

 手作りということも、売りものにしている。

 ところが、卸しの場合、その言葉なしに、幾千のアイテムの中に、ちょこんと並べられ、“100%もち米です”ともいうことが出来ない。

 日が経てば、硬くなり。

 そんな、問題・・・・・・どのように解決していくにか・・・・・・・トライをしながら・・・・・

 他には、問題解決の方法はないか・・・・・・・思案中!

 また、とうふであるが、“温かいとうふ”を卸している業者がいるとの報告があった。

 はじめは、売れ残ったとうふを温めて売り始め、よく売れたので、暖かい豆腐を売るようになったのか?

 売れ残ったとうふを温めて売っているとの情報は、以前から入手していたが、売れ残りということで、“腐っていて捨てた。”との声を聴いたことがある。

 ただ、今は、テテが卸し始めている店舗の内、2店舗で暖かい豆腐が売られているとのこと。

 しかも、レジの横で豆腐が10個くらい入るコンテナの入れられ、消費者がどんどん買っていくとのこと。

 冷蔵庫に並べられて豆腐は、この温かい豆腐に比べ、売れていないようである。

 消費者が、温かい豆腐を買っていく心理・・・・・ホカホカしていて作りたてと思っているかもしれない。

 出来たてで、まだ、暖かいではないか・・・・そんなふう

 温かい豆腐をどのように調理しているかは、冷たい豆腐と変わらないと思うが、温かい豆腐を買っていくということは、とうふの作り方、とうふの美味しさが判っていない。

 美味しさが判っていないということは、日本での絹ごしとうふは、ブラジルでは好まれていない。

 木綿とうふで、しかも、硬く作ってあり、壊れにくいものが好まれているようである。

 このことも、どのように考えるか・・・・・一時のブーム、じゃれことなのか・・・・・

 それとも、ブラジルの食文化なのか・・・・・

 この2つの事で、なにか、日本とブラジルの食文化の違いが、他にもたくさんあるのではないか、思えるようになった。

 難しや・・・・・・・難しや・・・・・・

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