風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第410段

おふくろへ


 おふくろよ!

 3月初めから続いているバザールへの出店で、少々、疲れが出ています。

 が、元気で幸せにやっています。

 ブラジルに来た1つだけの目的(この目的は“第2段の故郷をあとに”に書かせていただきました。是非、お読みください)の中で、それを崩さずに、毎日を充実させています。

 おふくろが逝って5年半、ブラジルに移住し、4年が経ちました。

 伯との結婚の許しが、びっくりするほど簡単に下り、ブラジル移住を決めたのは、あなたが後押しがあったと思っています。

 「ブラジルに行って、伯と一緒に生活し、幸せになれ!」・・・・後押しの言葉なのだ。

 

 初めてのバザール出店から、たくさんの食品を作り、不況の中、頑張ってきました。

 テテも参加し、汽車はゆっくりと出発しました。

 大宇宙を幸せ乗せて、登り始め、遠い遠い終着駅まで・・・・・

 

 もう、日本に帰れないかもしれません。

 食品工場の整備、食品作りの設備を揃え始めます。

 そんなにたくさんの資金があるわけではありません。

 販売ルートをしっかりさせてからと思っていましたが、先に導入しなくてはならない設備もあります。

 引き下がらずに、しっかりとした心を持ち、伯と2人(テテも入れると3人)で、宇宙旅行に出てみます。

 頑張り抜いた後に着く駅、楽しみにしています。

 あなたの後押しでブラジルに来て、いつも私を優しく包んでくれている南風・・・・・

 穏やかなバザールの谷間のひと時、あなたの事が思い偲ばれます。

 私を包む“風はおふくろ”・・・・・

 しあわせを かみしめしのぶ おもかげは

    われをつつむ かぜはおふくろ

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