風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第379段

ダメ、ダメ、ダメ!ダメでした!!


 バザール出店、9週連続の第1週目が終わった。

 3月11日(土曜日)、12日(日曜日)の2日連続のヴィラ カホンのバザール。

 予定通りに、土曜日は、テテとテテの恋人に店番を頼み、伯と私は、鯛焼や、餅を作ることにし、日曜日だけ店番をした。

 土曜日、昼12時、テテから伯にメールで連絡が入った。

 「お客が少なく、あまり売れない。」・・・・と。

 「もう少し、様子を見てくれ。」・・・・と返事。

 鯛焼を焼き終え、あんこ餅を作り始めていた。

 14時、再びテテから・・・

 「売れません!!!!」・・・・と。

 「18時までだから、16時になったら、鯛焼、あんこ餅は半値でもいいから値下げして売ってみて・・・。」と返事。

 

 1日目が終わり、テテが家に戻り、1日の様子を話してくれた。

 鯛焼、おはぎなどは、半値で売り、完売していた。

 「お客が少なく、その少ないお客もなかなか買ってもらえない。」・・・・と。

 ・・・・・・・・・・不景気は終わってはいない・・・・・・・・・・。

 むしろ不景気は、昨年のヴィラ カホンのバザールの時に比べ、ひどくなっているように思えた。

 伯と2人で緊急首脳会議を開いた。

 「値上げ・・・・不景気の最中に材料高騰のためにした・・・・でも、失敗か?」

 会議の結論、「明日は、今までの値段に戻そう・・・・。」

 翌日曜日、やはり、来場客は少なく、会場は、閑散としていた。

 「エスペリメンタ」と、声をかけるが、なかなか・・・。

 12時過ぎになり、少し来場客が増えてきた。

 少しづつ、売れ始めた。

 閉店までに、何とか、鯛焼、餅、饅頭などを完売することが出来た。

 来場客の少ない中で、爺さん、頑張りました。

 値上げ前の値段に戻したのが効いたのでしょう。

 やはり、不景気の中で、1ヘアウでも安いものを提供しなくては駄目だと感じた。

 ブラジルでよく言われる言葉で、「欲しければ、値段を見なくて買ってくる。・・・・・ブラジル人は、貯金をしないで、全部、使ってしまう・」

 でも、不景気でお金がないんでは、何とも・・・・。

 欲深爺さんの値上げの場面は、1日にして、幕を下ろした。

 馬鹿な爺さん・・・・

不景気、そして、白昼、街中で頻繁に起きる強盗。

 殺人にまでハッテンするケースも出ている。

 この中で、どうしよう・・・・

 どうやって売っていこう・・・・

 また、爺さんの無い頭の中に巡ってくるのは、「安くて美味い、そして安全」

 これしか浮かばない。

 新しい方策を考えることが出来ない・・・・・馬鹿な爺さん・・・・

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